未来を見据えた新たな可能性
4月には関ジャニ∞の渋谷すばるが、グループの脱退と年内いっぱいで事務所を退所すると発表した。理由は、自らの音楽活動の追求のためだった。
活動を一時休止するジャニーズも、2018年は相次いだ。
Hey! Say! JUMPの岡本圭人がアメリカ留学のため、約2年間の芸能活動休止。6月にデビューしたばかりのKing & Prince岩橋玄樹と、Sexy Zoneの松島聡が、それぞれパニック障害を理由に一時活動休止を発表した。
「さらに、ジャニーズJr.のユニットLove-tuneの、7人全員の退所もありました。とにかくこれだけ多数の退所や活動休止が集中した年は、他にありません。
事務所の今後の体制も心配されますが、噂されるタッキーを中心とする新会社の設立など、新たな道への転換期となる1年だと考えることもできます」(同前・芸能ジャーナリスト)
新たな道ということでいえば、ジャニー喜多川社長が作・構成・演出を手掛ける舞台『ジャニーズ King & Prince アイランド』が19年1月まで上演中。あるテレビ誌記者は言う。
「今回は、例年以上に“未来”に目が向いているような色が強い作品です。いよいよ迫る2020年の東京五輪を意識したような演出も数多く、これからの時代を担っていく、10代のJr.たちを大きくフューチャーした内容です。
昔から、ジャニーさんは基本的に去る者は追わずという姿勢なので、これからの将来を見ているんだなと感じました」
岩橋の活動休止は気がかりではあるが、King & Princeのデビューからの快進撃は、もっとも明るいニュースのひとつ。
「Sexy Zoneのバックをメインで務めるなど、丁寧に時間をかけながらファンを増やし、満を持してのデビューでした。『ZIP!』に連日出演するなど、メディアへの露出も非常に多く、短期間で顔と名前を認識してもらうことも成功。
そして、デビュー後に平野くんの“天然”が一般層にも定着。もちろんメンバーそれぞれのスペックも高いことが前提としてありますが、様々な要素が絡みあってこそのロケットスタートだったと思います」(テレビ誌記者)
人気Jr.ユニット、SixTONESのYouTubeを拠点にした活躍ぶりも、新たなジャニーズのあり方を提案する形となった。
風間俊介が『Zip!』のメインパーソナリティーに就任、『東京B少年』が『Sexy美少年』に改名、関西Jr.からは新ユニット『なにわ男子』の結成など、激動の2018年から、希望にあふれた2019年の到来への期待感もいっぱいだ。
<取材・文/渋谷恭太郎>