◆カウコングッズ売り場
東京ドーム22ゲート、及び25ゲート前の特設グッズ販売所では、各グループ・タレントごとの“うちわ”が販売されていた。
混乱を配慮してか、十分に用意されたレジはひどく混み合うこともなく、皆スムーズに買い物を終えていた。これは、ジャニーズのコンサートではまれである。
うちわのラインナップは、V6、嵐、タッキー&翼、KAT-TUN、NEWS、関ジャニ∞、山下智久さん、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズ WEST、King & Princeの計13種類。価格は1枚600円だ。
パニック障害治療のため、休養中の松島聡さん(Sexy Zone)、同じく岩橋玄樹さん(King & Prince)の姿はうちわの写真にない。
ピンクのバッグに岩橋さんの“ちょっこりさん”(マスコット人形)を付けた少女が、King & Princeのうちわを買い求めていた。栃木から来た19歳で、カウコンにも参加するという。
「5人は“いわち”(岩橋さんの愛称)も一緒にいるつもりで歌ってくれるから。私もそのつもりで応援しようって。いわちの個人うちわ(※)も持ってきたんです。だから、テレビに映るといいな。いわちもそこにいると思って応援してるよ!って伝えたい」
(※……岩橋さん個人の顔がプリントされた公式うちわ)
岩橋さんも松島さんも、たとえステージに立てずとも、その気持ちは仲間がしっかりと受け止め、King & Princeは6人、Sexy Zoneは5人として熱唱を響かせてくれた。
◆22ゲート付近・コンサートオブジェ前
来場者が撮影しようと群がるコンサートオブジェ付近では、名物スタッフ“Dジャニポリス”が、軽快なアナウンスで人波をさばいていた。
「え~、これから人混みもマイルドからワイルドになっていくかと思われますので、みなさん自身でお時間をたしかめて入場してください」
この人は、ジャニーズの歌詞を巧妙に入れ込んだセリフで楽しく案内してくれるので、ヲタの間で人気が高い。
ちなみに「早めの入場を!!」と書かれた案内板にも「Johnny’s FAMILYの皆様!!」「THANKS TWO YOU!」といった但し書きがついており、細かな気遣いに心がなごむ。
◆ドーム周辺の居酒屋
ドーム周辺の居酒屋は、カウコン前のヲタ会でにぎわっていた。ジャニヲタの気を引くため、タレント名や楽曲をもじったメニューを用意したり、店内でDVDを流す店も多い。
JR水道橋駅付近では、比較的“ジャニみ”のある店員が道に立ち、呼び込みに精を出していた。軽妙なセールストークに惹かれ、店に吸い込まれるヲタも少なくない。
景気付けに一杯やって、いざドーム! としゃれこんだヲタも多かろう。大半の店は、朝まで営業を続けていた。