ジャニーさんの不在感を、カウントダウンコンサートからも感じとることができたと、前出の芸能ジャーナリストは指摘する。
「ジャニーさんお気に入りの中山優馬と屋良朝幸の不在がまず気になりました。前回は堂本剛の耳にも配慮し、VTR出演となったKinKi Kidsも出演せず、光一が最後にタキツバに花を渡すために登場しただけ。
光一のジャケットの背中に、剛の顔写真をくっつけて登場するという粋な演出もありましたが、今回はキンキとしてのパフォーマンスはなかった。ジャニーさんは、舞台やコンサートの千秋楽は、『寂しくなっちゃうから』と行かないことが時折あるんです。
タッキー&翼の最後の大舞台も、同じように寂しくなるからその場で見たくなくて、優馬や屋良、剛あたりと大晦日を一緒に過ごしてたりして、なんて妄想を膨らませるファンもいたようです(笑)」
また、年末年始のジャニーさんの目は、帝国劇場に向きっぱなしではないかとの見方もある。
「帝劇の『ジャニーズ King & Prince アイランド』。タイトル通りキンプリがメインですが、今回はこれからの未来を担う世代として、5忍者や7 MEN 侍、そしてHiHi Jetsなど若いJr.の活躍が例年以上に目立ちました。
さらに、アメリカ在住というキャメロン君という小学生のJr.を大きくフューチャーするパートがありました。舞台後半には、ジャニーさんの大好物である2020年の東京五輪を意識した、東京や日本の魅力を伝える年上組Jr.を中心としたパフォーマンスコーナーも設けられ、ジャニーさんが目一杯、前線に立っている濃密な空気を感じました」(前出・ジャーナリスト)
現在はJr.を中心に手がけるとされるジャニーさん。なかでもお気に入りのグループが、かつて『東京B少年』と名付けられたグループだ。
「昨年11月に、『Sexy美少年』と改名したばかりなのに、年明け早々、今度は『美 少年』とさらなる改名が発表されました。“美”と“少年”の間に空白を設けたりするところや、急な思いつきなのか、気まぐれで改名するところは、ジャニーならではのセンスを感じます。
4月に新元号が発表されたら、Hey! Say! JUMPのようにその名前を付け、『○○(新元号)美少年』や『美○○少年』と、さらなる改名もあるのではと思われます」(前出・ジャーナリスト)
タッキーにJr.の育成を任せる一方で、ますます自分の夢や理想を追求していきそうなジャニーさんである。
<取材・文/渋谷恭太郎>