ジャニー社長にも、その声は届いていたようで、
「そう思ってもらえるタレントも幸せですよね。早くよくなってほしい」
と優しい視点でコメント。そして昨年のビッグニュースとなった、タッキー&翼を解散し、芸能界を引退してジャニーさんの“後継者”になると宣言した、滝沢秀明の決意には、
「『ジャニーズJrたちの育成で、ジャニーさんを手伝いたい。』と言ってくれた時、私は驚きと共に嬉しくて涙がこぼれそうでした。このような決断をしてくれた滝沢には心より感謝しています」
と、これまでにない喜びを表している。前出のライターは言う。
やっぱり、アッサリ!?
「もともと所属タレントは、全員わが子同然と考えているジャニーさんですから、基本的に優しさに満ちています。いっぽうで、デビューしてしまうと、ごく一部のタレントをのぞいては、娘を嫁がせた親のような雰囲気も感じることがあります。
もちろん、ずっと応援し続けていく気持ちには変わりありませんが、嵐のようにデビューして一人前になってしまうと、自分のもとから巣立ったような感覚もあるようです。そのため、関心が薄くなるというか、次の若手タレントに興味が移るようなところはあります」
その背景には、やはり同じ方向を向く、タッキーの存在も大きいよう。
「とにかく今は若手Jr.の育成と成長が楽しくて仕方ないのでしょう。ファンに“兄組”と呼ばれる成人Jr.のプロデュースをタッキーにまかせ、ジャニーさん自身はJr.の中でもさらに10代に絞り込んで情熱を注いでいるようですね」
1月30日、自身が製作総指揮を務める『映画 少年たち』の完成披露試写会の前に、ジャニー社長がスポーツ紙の合同取材に応じたという。嵐について聞かれたジャニー社長は、
「20年よくがんばってくれました。僕は嵐についていきます」
と、コメントした。
「やっぱりアッサリでしたね(笑)。かつて嵐が紅白に初出場したときに、同時に初出場となったNYCに夢中で、嵐そっちのけのだったことを思い出してしまいました」(前出・芸能ライター)
嵐の活動方針に関しては、ジャニーさんはほとんど把握していないのではという噂もある。嵐とジャニーさんは、比較的ドライな距離感を保っているのかもしれない。
<取材・文/渋谷恭太郎>