岩橋玄樹、パニック障害からの治療から“制限付き”で復帰を発表したが──?

《皆さまからのご声援を力に、現在、治療や課題に取り組んでおり、心身ともに快方に向かっています。改めて、3rdシングル『君を待ってる』より、一部活動を再開することになりました》

 2月17日、ジャニーズ事務所は昨年11月から休養していた『King&Prince』のメンバー・岩橋玄樹の復帰を発表した。

 昨年5月に発売されたファーストシングル『シンデレラガール』が発売初日に31万8000枚を売り上げるなど、華々しいデビューを飾ったキンプリ。“ポスト嵐”としてファンの期待が高まるなか、岩橋の休養が突然伝えられる。

どうしていいかわからなくなると、自分の感情のコントロールがわからなくなる

 テレビ番組で自身が患うパニック障害について、こう語っていた岩橋。

「パニック障害は、逃げられないと思い込んでしまう狭い空間や、助けを呼んだ際、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれない大人数が集まる場所に行くと突然激しい不安に襲われます。息切れやめまいが起こり、発作に見舞われるなどの症状が出ます。岩橋さんはデビュー前からずっと病気と付き合っていたんですが、芸能活動が忙しくなるにつれ、周囲の環境の変化と心のバランスがとれなくなってしまったそうです」(スポーツ紙記者)

 休養からわずか3か月の電撃復帰。ファンの間では、喜びの反面“早すぎるのでは?”と心配する声も。

 横浜クリニックの精神科医で、福島大学の内田千代子教授に見解を聞いた。

症状の程度にもよりますが、3か月というのは決して短すぎるわけではありません。パニック障害の治療は、家でジッと休めばいいものでもありません。“暴露療法”といって、発作を薬で抑えながら、外に出て経験を重ねていくことで、自信を取り戻していくことも必要です

 岩橋の復帰によって人気が加速すれば、まさにシンデレラストーリーとなるが……。

ライブ会場はその場から逃げられないという意識が強くなる可能性がありますし、大人数が集まる現場は不安感も募るので、はじめは避けたほうがいいと思います。少人数で行う雑誌のインタビューなど段階を踏んでやっていくのがいいでしょう」(内田氏)

 薬を飲んでいると、ある程度“ここまでなら大丈夫かも”というラインがわかるため、自信のあることからやっていくのがいいそう。

「過労とストレスは悪化の原因になるので、うまく調整しながら活動するのがいいかと思います。必ずよくなるので、きちんとした治療をするのが第一です」(内田氏)

『24時間テレビ』(日本テレビ系)での復帰も報じられているが、無理だけはしないようにしてほしい。