前出の芸能ジャーナリストは言う。

平均年齢が40歳あたりのグループだと、TOKIOやV6、KinKi Kidsなどがあります。山口達也の事件で、ステージ活動ができなくなっているTOKIOはべつとして、V6とキンキはグループ活動そのものは問題なく続いています。

 キンキの場合、光一は毎年出演する舞台『SHOCK』を、剛は耳の病状をみながら、個人の音楽活動を行っています。キンキとしては、レギュラー番組と年に1、2枚のCDをリリースし、できる範囲でコンサートを開催しています。

 V6は、メンバーそれぞれの個性を活かした活動が多く、グループとしての活動はペースダウンしている状態です。とはいえ、グループとして充実感があるのなら、何の問題もありませんよね」

 個人が全員、グループでの活動に納得しているのなら年齢関係なく、長く存続はする。

 しかし、グループ全体での活動と加齢の関係性がずれた場合、ひずみが生じることがあるのではと、前出のジャーナリストは分析する。

「関ジャニ∞も嵐も、デビュー当初、爆発的に売れたグループではありませんでした。そのため、デビューしていきなり売れたグループと比べると、“賞味期限”のピークが長く続き、グループ活動が優先されてしまいます。

 すると、個人の自由な時間を持てず、好きなこともできないまま、どんどん年をとってしまいます。自分を見つめ直す年齢になったときに、グループの一員としての自分と、個人としての自分にズレを感じるのが、35歳から40歳のアイドルの悩みではないでしょうか」

 一方、女性アイドルには「25歳定年説」というものがある、というのはアイドル誌のライター。

「4月卒業予定のHKT48指原莉乃が現在26歳。ほかにも元モー娘。の道重さゆみや、ももちこと嗣永桃子など、女性アイドルは25歳前後にグループから卒業することが多いですね」

 男女の差こそあるが、定年延長してくれることを望むファンは、多いはずだ。

<取材・文/渋谷恭太郎>