格下婚にふさわしい夫とは
「うらやましい」と言えば、ゴマキは一般人から見ると「あえてうらやましいと思われようとしない」結婚をした数少ない女性芸能人と言えるのではないでしょうか。モーニング娘。の元メンバーには、国民的アイドルにふさわしく、会社経営者やプロ野球選手など華やかで高収入な男性と結婚した人もいますが、ゴマキは地元が同じ男性と結婚しています。失礼ながら、収入はゴマキのほうがはるかに多いのではないでしょうか。
リア充アピールが嫌われる今の時代、こういう「カネでオトコを選ばない」態度はウケると思いますが、「カネはないが、愛はある」方針で売っていくつもりなら、「格下と呼ばれる男性が嬉々として、いつまでも妻に尽くすこと」が必要となります。
昨年『今夜くらべてみましたSP』2時間スペシャル(日本テレビ系)にゴマキが出演し、「胸元の開いた服はダメ」「ひざ上のスカートのときは、下にショートパンツをはいているのか」と夫から服装チェックを受けていることを明かしていましたが、こういう一歩間違ったらモラハラ臭のする愛ではなく、常に女性をほめ続けることのできる夫が、格下婚にはふさわしいと言えるでしょう。
そんなデキた男がいるわけがない、と思う方もいるでしょう。
それが、実在するんですよ。女優・広末涼子(以下、ヒロスエ)の夫、キャンドル・ジュン氏です。
キャンドル・アーティストであるジュン氏は、トップ女優であるヒロスエと比べれば収入は少ないかもしれない。しかし、ヒロスエは2017年に放送された『踊る踊る踊る!さんま御殿!! 超豪華3時間SP』(日本テレビ系)に出演した際、夫に「家事をしてくれて、ありがとう」と言うと、「“お礼は言わないで”って言われる」と明かしています。
その理由は「特別なことをしたわけじゃないから」。男でも家事をやるのは当たり前というスタンスを見せ、妻が夫の優しさに感じ入るというわけです。これが格差婚における夫の正しいあり方ではないでしょうか。
ジュン氏の出来のよさに舌を巻く思いですが、それもそのはず、『女性自身』(光文社)によると、ジュン氏は以前、女優・井上晴美と交際していて、このときも井上が稼ぎ手だったそうです。つまり、ジュン氏は実績のある“養われ上手”だったわけです。そこを引き当てるあたり、さすがヒロスエと言えるでしょう。
今回のゴマキの不倫騒動は、悪い意味でヤバかったと言えますが、ヒロスエとて若かりしころ、ヤバい男と交際していたヤバ女だった過去があります。ヤバ女は誰でも通る道。そう割り切って、ゴマキにはオトコを見る目を養っていただきたいものです。
プロフィール
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に答えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」。