最終的に相田さんは「明日、人事課長に950円もらいますから」と述べていることから相当数セクハラされたと考えられる。それでも藤井社長は、「この首筋がゾクゾクする」「本当に色っぽい」などと続け、ほかの参加者にとっても目に余る事態だったという。
翌日セクハラの一部始終を聞いた福田さんは相談窓口を作らなければいけないと思ったという。その考えに至ったのは自分も藤井社長からセクハラを受けたことがあったから。
「昨年の1月5日の夕方に社長室に呼び出され突然、抱きつかれました。社長はそのときお酒が入っていました。ほかにも仕事で関係のある新聞社の女性営業社員や、藤井社長が講演に行った大学の女子学生にもセクハラ発言を行ったことを見聞きしていたので、忘年会の一件だけではなく相談窓口が必要だと考えました」(福田さん)
相田さんは、「うまくかわすことができるから大丈夫です」と話したというが、
「立場の弱い女性に対して卑劣な行い。受けた本人がセクハラと認識していなくても周囲が不快に思うことでセクハラは成立します」(伊藤安奈弁護士)
社長は過去、一部のインタビューに「独裁者で何が悪い」と開き直るなど強気な性格。
パワハラも含んだこの問題、のど飴のようにスッキリとは解決しなそうだ。