◆Thinking Dogsとは…
2015年『世界は終わらない』でメジャーデビューした、TSUBASA(ボーカル)、大輝(ドラム)、Jun(ギター)、わちゅ~(ベース)の男子4人によるJ-POPロックバンド。メンバー全員、同じ家に住み共同生活は4年目に突入。平均年齢28歳。
4人が暮らす4LDKの一軒家『わんわんハウス』。閑静な住宅街にあり、町内会もあれば掃除当番や回覧板も回ってくる。「男子4人、それもバンドマン」という入居者を許してくれる家があまりなく、部屋探しは難航したとのこと。1階はわちゅ~の部屋とキッチン、リビング、トイレが、2階にはTSUBASA、大輝、Junの部屋とバス・トイレがある。
ドドーン!!
TSUBASA「……オレたち、船に乗ってて……?」
TSUBASA「おいJun!! しっかりしろ!!」
Jun「うーん……」
Jun「……えっ、どういう状況?」
TSUBASA「大輝! 起きて!!」
Jun「わちゅ~、大丈夫?」
わちゅ~「ん? んん?」
大輝「もしかして、船から投げ出されて……?」
TSUBASA「えっ! じゃあここどこ!?」
わちゅ~「無人島とか……」
Jun「……!!」
大輝「ちょっと島内を歩いてみよう!」
TSUBASA・Jun・わちゅ〜「よし!!」
Jun「……ジャングルだね」
大輝「人いね~」
TSUBASA「……(呆然)」
わちゅ~「あっ! 坂の向こうに砂浜が見える!」
大輝「行ってみよう!」
…………。
TSUBASA「うわあああああ! やっぱここ誰もいないじゃん!!」
大輝「無人島確定だぁぁぁ!!」
Jun「どうしよう……?」
ピコーン!!
わちゅ~「そうだ! こんなこともあろうかと、ワタシいいもの持ってきたよ!!」
大輝「ほんと!? なになに??」
※今回4人には誰が何を選んだか知らせず、「4人で無人島でサバイバルするとしたら何を持っていく?」をテーマに「自分ならこれ!」というものを用意してもらいました。「他のメンバーならアレを持ってくるだろう」と想像して被らないようにするのもポイント。さてどうなったのでしょうか……?
虫メガネ
わちゅ~「僕の中で、もし無人島に持っていくならコレ!というものが3つ決まっていて。ナイフと、火を起こせるものと、雨風をしのげるビニールシートみたいなもの、それに生物などをよく観察できるもの。虫メガネを選んだのは、自然の植物や生き物をじっくり観察できるかな、と思ったから。無人島で生き残るには知識が大事だから、虫メガネじゃなければサバイバル本にしようと思っていました」
大輝「あそこにワカメがある!」
わちゅ~「虫メガネで見てみよう!」
TSUBASA「質感がよくわかる(笑)」
Jun「寂しさもまぎれるね」
メンバーから……
TSUBASA「絶対いろいろ調べて決めたんだと思うし、わちゅ〜のキャラに合ってる!」
大輝「その手があったかと! 虫メガネは100均とかにもありそうだし、安価で勉強もできるアイテム」
Jun「わちゅ~は虫メガネ常備してそうだし、ほんとキャラに合ってる!」
釣り竿
TSUBASA「メンバーは真面目だから、きっとみんなライフラインを確保するものを持ってくるだろうと思って。それなら自分は食料担当かな、と。で、“ヤリで動物でも狩る? いやいや、それなら釣りがいちばん面白いだろう”と考えました。サバイバルするにしても、どうせなら楽しく過ごしたいと思ったんです」
大輝「エサはどうする?」
TSUBASA「そのへんにいる貝とか」
Jun「すぐつかまえられるよね!」
わちゅ~「やったー! 魚食べられるよ!」
メンバーから……
大輝「なんの知識もない人が動物を獲ろうとするのは難しいから、釣りっていうのは賢明だなと思いました」
Jun「これ、昨日の夜TSUBASAきゅんから“釣り竿貸して?”って連絡が来たからバレバレでしたわ(笑)」
わちゅ~「なるほどな、と。遊び心もあるし、もともと釣りをやってたとも聞いてたし、TSUBASAのお父さんがコックさんっていうのもあって、魚を料理して食べさせてあげたいと思ってくれたのはうれしいですね」
携帯用浄水器
大輝「実用的なものじゃなければ、ぬいぐるみもいいかな? と思ったんです。ぬいぐるみがいたら話し相手にもなるし。でもやっぱり飲み水は大事なので、携帯用浄水器にしました。メンバーの中にはお腹が弱い人もいるので、きれいなお水をを飲ませてあげたいし。これはアウトドア用ではあるんですが、海外旅行などで水道水を飲用にできない場合も使えるんですよ」
Jun「僕、お腹が弱いから助かりますわ!」
わちゅ~「さすがリーダー!」
大輝「じゃあ、海水で試してみようか?」
TSUBASA「(説明書を見て)ちょっと待って! これ、“海水には使えません”って書いてあるよ!!」
メンバーから……
TSUBASA「いい意味で単純でカッコいいと思いました。“水、絶対大事だろ”みたいな!」
Jun「浄水器は僕も考えました! 水って大事だよなぁと」
わちゅ~「ちょっと意外でしたね! 奇想天外なヤツなので、何を持ってくるかと思ってたんですが、案外まともでした(笑)」
2019年バージョン・最新型多機能万能シャベル
Jun「このシャベル、17通りも使い道があるんですよ。YouTuberの方がレビューされているのを見たことがあって、前々からチェックしていました。シャベルですが木も切れるし、危険なものに会ったときは、警棒みたいに武器としても使えるんです。最初はガスバーナーとか、火か水を確保できるもの、そうでなければ食料がいいと思いましたが、“じゃがりこ”を挙げたらさすがにスタッフさんに怒られたので(笑)」
TSUBASA「使い道、多すぎじゃね?」
大輝「もしかしたら小屋とか作れるかな?」
Jun「一応ノコギリもついてるよ」
わちゅ~「へぇ~!!」
メンバーから……
TSUBASA「絶対サバイバルナイフとかそういうのにすると思ってたけど、使い道の多さが予想を超えてた(笑)」
大輝「一個で何役もこなせるってすごいよね(笑)」
わちゅ~「今世紀最大の“案の定”(笑)。自然に親しんで育ったJunさんは野性の知恵があるし、あれが必須アイテムって把握してたんでしょうね」
Jun「あれ? なんかコレ、ホイッスルもついてる!!」
TSUBASA「吹いてみなよ!」
???「おーい!」
一同「あっちに誰かいる!! 行ってみよう!!」
ぱぱーん!!
もぐもぐタイム♪
TSUBASA「いやー、人がいて、レストランもあってよかった!」
大輝「ホントよかった! ここは遊べる無人島・猿島なんだって」
わちゅ~「バーベキューや釣りもできるんだね」
Jun「海水浴もできるとか最高っすわ!」
で、結局誰が生き残る?
~サバイバルを終えて~
TSUBASA「最後まで生き残るのはオレじゃね? Junは体温が低いから消耗してやられるでしょ」
Jun「やられるね!」
TSUBASA「で、大輝は“あっ、このキノコ食えそう!”とかいって毒キノコとか食べちゃう」
大輝「たぶん無理して崖の上とか登って、“わーなんかあるー!”って言いながら落ちそう(笑)」
わちゅ~「ワタシはさみしくなってやられちゃうかも」
TSUBASA「オレは楽観的だから(笑)。でも、フタをあけてみればみんなバランスよく持ち物を選んできたよね。水、食料、そのほかと。これからも4人で力を合わせてがんばっていこうね!」
今回お邪魔したのは、東京湾唯一の無人島・猿島! 京浜急行線「横須賀中央駅」から徒歩と船で約30分。島内では磯遊びや歴史遺産散策、釣り、バーベキュー、海水浴などが楽しめます。(https://www.tryangle-web.com/sarushima.html)
次回は、Thinking Dogsが身体を張ったチャレンジ!? どうぞお楽しみに!!
連載と連動したTwitter(@sjprime_TD)では、取材こぼれ話や秘蔵写真も楽しめます。
【Thinking Dogsからお知らせ】
◆7月8日(月)渋谷eggman
「ディスカバリー“一期一会”」
◆7月16日(火)横浜BAYSIS
「BAYSIS PRESENTS〜熱中SHOW!〜」
◆7月28日(日)LIQUIDROOM恵比寿
「19th CALDERA SONIC」
<撮影/吉岡竜紀 構成/Office Victorianjet>