問題行動をとるファンもいますが、全体的には少ないと思いますよ。'00年代以降、毎年のようにジャニーズのコンサートがあったのに、中断していた時期がありました。理由はわかりませんが、ファンの間では“私たちが何か悪いことをしたのではないか”という考えが広がりました。その反省から、昨年の関ジャニ∞のコンサートでは “出迎えはするけど、過激なつきまといは絶対にしないようにしよう”という暗黙の約束があったそうです」(陳氏、以下同)

 そうした意識もあり、決められたルールを守っている。JUMPが空港に来た際もファンは警備員から待つように言われたエリアから出なかったという。ただ会見前日にイベント会社から情報が漏れたのはマズかったのでは……。

「今回のケースだと、イベント会社ではそれが公式の発表という扱いなんです。台湾のイベント会社はタレントが乗っている飛行機の便名を前日に告知することがあります。前日の夕方に発表して、現地のメディアがそれを記事にするんです。

 日本のファンからすると、情報を漏らすなんてとんでもないと感じるかもしれませんが、台湾ではあくまで公式発表。ジャニーズに限らず、ほかのタレントが来たときも同様です」

 日本の常識ではわからない独特のネット文化があるのだ。

台湾のファンは日本語をよく勉強していて、コンサート中のMCも通訳なしで問題なく理解できるほど。

 ですから、台湾のファンは日本のファンがSNSで自分たちへ批判的な投稿をしているのを見てとても悲しんでいます」

 文化の違いはどうしても出てしまうようだが、

「日本で問題になった盗撮や出待ち行為が起きる可能性は高いです。海外だからといってそれを許してしまうと、日本のファンの不信感はますます強まるでしょう。“もう応援したくない”と考えるファンも出てしまうのでは」(芸能プロ関係者)

 メンバーもファンも楽しめる公演が早く日本でできるといいけど……。