「私、実は物持ちがいいほうじゃなくて……。大事にしたいとは思うけど、すぐになくしちゃったり、ダメにしちゃうんです」
と苦笑するのは、女優の小島藤子さん(25)。そんなモノに無頓着な彼女が肌身離さず大切にしているのが、20歳の誕生日に母親からプレゼントされたティファニーの指輪だ。
2時間悩んで選んだ
「これまでファッションに興味がなく、アクセサリーもつけたことがなかった私を見かねた母が、20歳になったんだから少しは大人の女性に見られるようにと贈ってくれたんです」
複雑な飾りがほどこされたやや厚めの金のリングは、20歳の女性が身につけるには少々凝っている。
「石がついていたり、シンプルなものは誰かとかぶっちゃいそうな気がして、できるだけ凝ったデザインのものを選びました。当時は人とかぶるのがすごく嫌だったんですよ。2時間くらい悩んだから、母はあきれてましたね。
ただ、飾りにこだわったぶん、汚れがたまりやすくて。最近、久しぶりにクリーニングしたんですけど、掃除のしがいがありましたってお店の人に言われちゃいました(笑)」
出演する放送中のドラマ『百合だのかんだの』では、親友の証としておそろいの指輪をはめる“友リング”なるものが出てくるが……。
「実は私、絶対しないタイプなんです。どんなに仲がよくても、彼氏ができたら彼氏優先ではずされちゃう可能性もあると思うんです。たとえ友リングでも終わりが見えちゃうのは悲しいので。束縛されるのが嫌という感覚はないんですけど、おそろいはあまり好まないタイプです」
昨年の12月に25歳になった小島さん。意外にも、ようやくファッションやメイクにも目覚めたそう。
「今まで女子っぽい世界に全然触れてこなかったんですよ。ネックレスやブレスレットも衣装以外でつけたことがなかった。25にもなってさすがにそれじゃいかんだろうと、初めて髪にも色を入れ、アクセサリーを集めたり、友達にメイクを教わったりするようになりました。
私、役ではしっかり者だったりクール系の女性を演じることが多いけど、中身は少年なんですよね(笑)。内面はなかなか変えられないものだから、せめて見た目だけでも年相応のお姉さんになれたらなと。買い物もそれまでは母とばかり行ってたんですけど、同世代の流行を知るために友達とも行くようになりました。今、大人の女性になるべく修業中なんです」