浮上してきた父子の「趣味」トラブル
亡くなった功さんの趣味はニワトリの一種である軍鶏の飼育。数十年前から自宅で20羽ほど飼育しているという。
食用でもあるが、気性が荒いことから闘鶏用のニワトリで賭博の対象ともなる。
「賭博で儲けすぎた、あるいはトラブルになって、暴力団などに狙われたという話だね。でも、われわれの軍鶏は庭先で3、4人集まってやる闘鶏で、賭けでやっているのではなくて、あくまで趣味。
彼はもともと鳥が好きで、昔からメジロや伝書鳩を飼っていましたから。車の運転ができないので、われわれに隠れて闘鶏場に行くというのも考えにくい」(趣味仲間)
功さんのもうひとつの趣味は、川釣りだ。
「近くの工場や農家では、外国人労働者が多くてね。連中は釣れても、魚を川に投げ捨てるのよ。それで功さんは“魚が逃げる”などと何度も注意したので、その恨みじゃないかって」(近所の男性)
ゴミ捨ての問題もトラブルになったのでは、と別の男性が証言する。
「功さんの自宅近くの公民館がゴミ収積所だけど、外国人は分別をしないで捨てるの。それを功さんは何度も注意していたみたいだから」
さらに、次男の「趣味」についても気になる話が。次男は50ccバイクを改造して乗っているというが、
「近所ではバイクに乗る人が3人いてね。それを夜に乗っているから、うるさいと怒っているやつが腹いせにやったんじゃないかと。となると、功さんは巻き添えになったということになるけど」(大里家を知る男性)
さらには、こんな話も。
「功さんがバイクの運転を叱って、叱られた人物が逆恨みをして襲ったのではないかとも言われているんです」(同)
功さんの葬儀は、裕子さんが入院中ということもあって、近隣の人を集めることもなく、密葬で行われた。
事件後、エサを求めて鳴き叫ぶ犬や軍鶏たちは、主の帰りを待ち続けている。