「侵食防止」のためエリア分け
私の実家の母も片づけ好きな女性でしたが、父が片づけないときは、ダイニングテーブルの半分にひもを引いて「お父さんのエリア」を作っていました。
お互いに城を守りたい気持ちを尊重するということ。侵食してくると腹が立ちますが、夫婦なのですから縄張り争いをするのではなく、「このエリアを守ってね」という前向きな言葉をかけてあげるのがいいと思います。
定年後の夫にはどういう形からでもいいから、自立してもらう第一歩を。そのためには妻も「こまかいことを言わない」「途中経過を見て文句を言わない」「ささいなことでもほめる」といった寛容な心を持ち、“夫育て”を意識してみてはいかがでしょうか。わが家も最近、ようやく軌道に乗り始めたところです。
<著書情報>
『迷いも悩みも手放す!人生を肯定できる片づけ』
長女との確執や親の死、夫の定年など移り行く日常を「片づけ」というキーワードで綴った写真つきの55編のエッセイ。本体1200円+税/主婦と生活社刊。
<著者プロフィール>
整理収納アドバイザー。横浜友の会(婦人之友読者の会)所属。NHK総合テレビの情報番組『あさイチ』等で“片づけの達人”、“スーパー主婦”として活躍。主婦ならではの実践的な整理・収納術が好評で全国各地で講演会を行う。