やはりここでもジャニーズファンが強みを見せたか。
先ごろ発表された第36回ベストジーニスト賞。Hey! Say! JUMPの中島裕翔(26)が、一般人がハガキやネットで投票する一般選出部門で1位に輝き、3年連続受賞で殿堂入りを決めた。
「ベストジーニスト賞じゃなくて、“ベストジャニーズ賞”だよね、という声が記者陣からは漏れていましたよ」
とはスポーツ紙記者。それもそのはず、男性の上位10人のうち、8人がジャニーズ事務所所属のタレントが占めたからだ。
1位:中島裕翔(Hey! Say! JUMP) 126,853票
2位:ジェジュン 97,776票
3位:永瀬廉(King & Prince) 24,646票
4位:高橋恭平(なにわ男子/関西ジャニ―ズJr.) 23,120票
5位:西島隆弘(AAA) 21,324票
6位:正門良規(Aぇ! group/関西ジャニ―ズJr.) 14,738票
7位:末澤誠也(Aぇ! group/関西ジャニ―ズJr.) 13,041票
8位:増田貴久(NEWS) 11,945票
9位:森田美勇人(7ORDER project) 9,022票
10位:小瀧望(ジャニーズWEST) 8,504票
1位と2位のつばぜり合い
「ジャニーズではない“非ジャニーズ”の芸能人が一般選出部門で1位に輝いたのは、2005年の氷川きよしが最後。その後は、亀梨和也、相葉雅紀、藤ヶ谷大輔、そして中島裕翔と、ジャニーズの賞になっています。氷川の前となると、1993年の福山雅治までさかのぼらなければ、“非ジャニーズ”の名前は出て来ません」(テレビ誌ライター)
今回、男性上位10位の総得票数は約35万票。そのうちジャニーズ勢力が獲得したのが23万票で、66%になる。
「ジャニヲタと呼ばれる熱烈なファンもいますからね。こういう投票で強みを発揮します。しかも今回は、ちょっとしたつばぜり合いがあったのです」
そう明かすのは芸能ライターだ。こう続ける。
「第2位に入ったのが、元JYJのジェジュンです。中島の得票数が12万票台、ジェジュンが9万票台。3位はKing&Princeno永瀬廉ですが、得票は2万票台。実質的には、中島とジェジュンの一騎打ちでした。というのも、L'Arc~en~Cielのhydeが、ジェジュンへの投票を呼び掛けたことがあり、それが中島推しのジャニヲタの投票行動に火をつけたと見られます」
3年連続1位で殿堂入りという中島のシナリオに多少波風が立ったが、誰もがほっと胸をなでおろす形で着地した「ベストジーニスト2019」。
「これまで木村拓哉や草なぎ剛、亀梨和也らが無風で連続受賞を決め歴代永久ジーニスト、いわゆる殿堂入りしているので、中島の記録が2年連続でストップし殿堂入りを逃すというシナリオは、ファンにとっても賞を主催する日本ジーンズ協議会にとってもあってはならない悪夢だったのです」(前出・テレビ誌ライター)
氷川きよし以来、14年間も途絶えている“非ジャニーズ”による1位選出。デニム業界による人気投票にそう目くじらを立てる必要もないが、「もっともジーンズが似合う有名人」というより、“記録の死守”に翻弄されすぎなのでは……。
<取材・文/薮入うらら>