――そこでやはり大本命だった早実を選ばれたのですね。

ただ娘本人は、合格をいただいた女子校のセーラー服にかなりテンションが上がっておりましたので、どう説明しようか悩み、個人の先生に相談しました。

 すると、お子様を連れて教室にきてくださいと言われたんです。訪れてみると、早実在校のお姉さんがブレザー服を着て、先生と一緒に待っていました。

 まず、お教室に入ると娘は奥のお部屋に案内され、お姉さんと遊んでもらいました。一緒にお菓子を食べたり、ブロックで遊んだりしたそうです。その間、進学を決めた学校へのご辞退の方法、納めた入学金などの返金される金額は僅かであること、早実へ進学する場合の寄付金の話など、丁寧に説明してもらいました。

 30分くらいしたら、先生が二人を呼び、お姉さんは先生の隣に、娘は妻の隣に座るように促されました。そしてお姉さんが娘に手紙をくれたんです。その場で“開封してみたら?”と先生に言われ、開いてみると、かわいいカードに“早実はとても楽しい学校です。○○ちゃんにも来て欲しいな”と書いてありました。娘はその場で笑顔で頷きました

――実際に通われてみていかがですか?

「体育会系でバンカラなイメージのある早稲田ですが、最近では有名人パパママも増えて、華やかなイメージになりましたよね。

 イメージ通り、スポーツに力を入れてくれるので、娘は初等部に入るとテニス以外にゴルフもはじめました。校則も学内の勉強も厳しいのですが、それ以外の時間はのびのびと過ごし、好きなことをしているようです。

 受験勉強に疲弊することなく、大学まで進める点が大学付属小学校の良いところだと思っています。

 お受験って最後まで何が起こるかわかりません。家族全員が謙虚な気持ちで真摯に向き合い努力すれば、必ず結果は出ると思います」

<著者プロフィール>
いとうゆりこ◎お受験コンシェルジュ&戦略プランナー。自身の経験から美容や健康・芸能・東京に関するマネー情報まで幅広い記事を各媒体で執筆中。いとうゆりこ受験情報公式サイトは、https://itoyuriko.studio.design