日本には八百万の神様がいらっしゃいます。数えきれないほどの神様は、それぞれに個性があって、それぞれに得意分野があります。せっかく願かけするのですから、願いを聞き届けてくださる、最高パワーの神様のいらっしゃる神社に詣でましょう。どこの神社に参拝すればいいのかを、神仏探偵の本田不二雄さんにガイドしてもらいました。そこに行けば、きっとあなたの願い事も届きますよ!!
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今から、あなたの願いを叶えてくれるかもしれない神様を紹介しよう。金運の神様、健康運の神様、恋愛成就の神様はどこの神社にいらっしゃるのかが、この記事を読めば、もうばっちり。
でも「へえ、そこの神社にお参りすればいいんだ」と形式的に参拝するだけでは、神様も本気になってくれません。
大事なのは神様とお近づきになること。「神様とコンタクトをとり、ご神縁を結ぶことで、あなたの願いを受け止めてくれるのです」(本田さん)では、どうやったら神様と縁を結ぶことができるのか、教えて! 本田さん!!
神様のパーソナリティを理解しよう
神社にお参りするときは、独特の作法があるのは知っていますよね。
参道は端を歩く、鳥居をくぐる前に本殿に向かって一礼をする、手水で心身の汚れを落とす、神様へのご挨拶の基本は二礼二拍手一礼……ついつい、こうしたことに気をとられてしまいがちですが、
「あまりとらわれる必要はないのですが、ひとつだけ守ってほしいのが、参道をちゃんと歩くこと」(本田さん、以下同)
ちゃんと歩くとは、一の鳥居、二の鳥居と順番にくぐりながら参道を歩くこと。「日常から、神様の鎮座する非日常の世界に向かうために、気持ちを整えるのが参道の役割です。境内が広いからと、近道するなどもってのほかですよ」
参道を歩きながら、神様と縁をつなぐ喜びを感じ、わくわくと気持ちが盛り上がっていくのを実感するのが大事なんですね。
「日本の神様は“隠身”といって、隠れていて、力だけ及ぼしてくる神様なんです。神社にお参りするからには、見えないけれど、ここにいらっしゃるのだと信じてほしいですね」。
さらに、お参りするからには、神様のパーソナリティーも理解しておいてほしいと本田さんは言います。
例えばイザナギとイザナミが夫婦神であると知っていれば、この2柱をお祀りしているから、縁結びの神社なんだとわかります。イザナギの左目から生まれたのが太陽の神様のアマテラスで、鼻から生まれたのが乱暴者のスサノオ。でもスサノオはクシナダヒメと結婚し子どもが生まれ孫も生まれます。
「こういう神様だから、こういうご利益があるのだと理解できれば、神様の力を信じることができるでしょう」
神社にお参りして、せっかく神様とご神縁を結べても、日常の生活に戻ってしまえば、神様を感じることもなくなります。そこでお守りの登場です。「お守りを通して日常的に神様とコンタクトができるから」。ご神縁が途切れないというわけです。