藤井隆さんと撮影中の“ほっこり担当”に
現在はドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系 木曜22時〜)に出演、重要なポジションである腫瘍内科部長・阿久津晃を演じている。撮影現場におじゃましてみたら、ブツブツ言いながら廊下を歩いていた。“ほうかさん!”と声をかけてみると、
「ジャマせんといて。今、役に没頭してるんだから」と、険しい表情を見せたかと思いきや、「というのは冗談で(笑)」と微笑み、こう続けた。
「医療ドラマは専門用語が頻発するから緊張感が漂いがちなんだけど、この作品では僕と藤井隆さんが緩和する役となろうと。ふとほっこりする場面を作ろうと、彼と作戦会議してます」
この冬は他ドラマの出演や映画の公開も控えている木下。多忙な毎日のリフレッシュ法は、バイク仲間であるお笑い芸人とのツーリングや、最近始めた“サバゲー”。
「あともうひとつの生きがいが、去年から始めたキックボクシングです。毎週、俳優仲間と集まって区民会館でやってるんですけど、大学のとき、空手部だったから身体が覚えていて年齢のわりには動けてます」
練習後は“打ち上げ”と称して飲みながら交流を深める。
「僕は10代でそこそこ不良でしたけど、ほぼ見かけだけで、25歳まで酒もタバコもせえへんかった。今はお酒飲んで、みんなで演技論とか恋愛論とかするのも楽しい。結婚? 僕は結婚したら絶対に離婚したくないから、慎重です。そのへんの話になると、後輩たちに論破されることになるんやけど」
独特な話しっぷりである“ほうか節”は、どこか落ち着く。それが人気のひとつなのだろう。
「まあ、またぜひ取材しに来てくださいな」
最後に手を振ると、後輩たちと談笑しながら駅に消えていった木下。またその素顔を、のぞき見したくなる──。