元女優。法廷に立った沢尻エリカ被告(33)に、女優の肩書きはなかった。
検察側の求刑は懲役1年6月。2月6日に執行猶予付きの判決が出ると見られている。
退院するまでは守る
「今週はエイベックスウィークですから、よろしくお願いします」。エイベックス関連の取材現場が多かった初公判の週を、関係者はそう頭を下げていた。沢尻に関しては、本人の謝罪文を出すかどうか、本人の近影を撮らせるかどうか、その2点に絞って対策会議が連日、行われていたという。
「入院先の病院から、メディア対策をきちんとするようにと厳しく注文されたようです。敷地内にはメディアを入れない、当該医師が出廷するが写真を撮られないように配慮してほしい、というものを強く要請されたようです。ドローンによる侵入撮影にも考慮せざるを得ない内容だったようです」(前出・関係者)
沢尻に関しては当初、スモークガラスではなく透明な窓にカーテンを引く形にして、近影を撮らせる、という案も出たという。だが却下。
「結果として、退院するまでは守る、ということに落ち着きました。逆に言えば、退院後はこれまでの生活に戻るわけで、四六時中、守ってあげられないということです。執行猶予がついたとしても、退院すればもう、自由の身ですからね。メディアの取材に対応するのも本人の責任になるでしょう」(前出・関係者)
初公判の日、メディアは沢尻の姿を収めようと病院に集結したが、車の乗り降りには、重要犯罪の捜査現場の実況見分のようにシートが張られるという戒厳体制。その姿を収めることはできなかった。
「6日に判決公判が出ますが、沢尻はそのまま退院、病院には戻りません。自宅に行くのか、誰かが秘密の隠れ家を提供するのかわかりませんが、裁判所から出る沢尻を乗せた車を追跡することになります」(スポーツ紙芸能記者)
これまで病院と所属事務所に守られていた沢尻被告だが、そのガードの効果は6日に解除される。そこからメディアとの本格的な攻防が始まる。
<取材・文/薮入うらら>