そもそも、夫婦関係が悪化したのは、小倉の“3つの誤算”が影響しているという。
1つ目の誤算は、夫のプライドの高さを見誤ったこと。『MIRAI探偵社』の代表で、夫婦カウンセラーの資格を持つ津金廣太郎氏は次のように話す。
「一般的に、男性はプライドの高い人が多いです。小倉さんの夫は、歯科医で社会的地位も高く“人間が小さい”と言われて、純粋に腹が立ったのでしょう。さらに、男性側が初婚、女性側はバツイチで子持ちという事実も、男性側が消化できずに違和感を持ち続けていたのかもしれません」
別居から復縁するにあたっても、プライドが邪魔をすることがあるようだ。
「男性の草食化が進む昨今、あまり目立たなくなってはいますが、男性はみなプライドがあるものです。別居した夫婦が復縁するには、基本的に家を出ていった側が頭を下げなければいけない。そうなると“謝りたくないので縁を切る”と考える男性は少なくない。今回のケースもそうですが、男性が離婚を考えるキッカケが“プライドを傷つけられたから”というのは珍しくありません」(露木氏)
2つ目に、小倉がAさんに対して“過剰な期待”をしてしまったことも挙げられる。
「“家事や育児の負担が減る”といったことを、再婚相手に期待しすぎるのはよくないですね。実際に生活してみないとわからないことは多いですから。“相手に期待をしない”“再婚しても、自分ですべてのことをやる”という気持ちで臨むべきだと思います」(津金氏)
最後の誤算は、なんといっても、夫が子どもを第一に考えてくれなかったこと。
「何を言われようが、小倉さんのお腹の中には自分の子どもがいるわけですから、そのことを最優先にすべきだったことは間違いありません。
小倉さんの言っていることは、意外と的を射ているのかもしれません。“人間が小さい=男としての器が小さい”ということ。客観的に見れば“子どもをつくって逃げた”という形なので、旦那さんには何とか我慢してほしかったですね。お互いの主張が食い違っているので何が真実かはわかりませんが、子どもがいるのに家を出るのがよくないのは、言うまでもありません」(津金氏)
別居中のふたりが、復縁する可能性はどの程度あるのだろうか。
「一般夫婦でも、別居から復縁できる可能性は数%で、長期別居か離婚するのが大半です。復縁するパターンは“相手が100%悪い場合”で、“これは直します”などと一方が折れる形ですね。今回は双方に問題があり、どちらかが一方的に悪いというわけではないため、お互いが歩み寄ることができなければ、関係の修復は難しいでしょう」(露木氏)
“3人の子ども”のためにも、大人としてのけじめをつけてほしい─。