夫が歯科医院を開業しているというのも、二人のお子さんにとってはネックに思えてなりません。高額の設備投資をして開業するわけですから、夫が子どもに「歯科医になって、医院を継いでほしい」と思ったとて、おかしくありません。子どもを歯科医に育て上げるためには、かなりの教育費が必要でしょう。なさぬ仲の子どもと自分の子ども、どちらにより高額の教育費をかけたいかは言うまでもないでしょう。
このように、お互いがメリットを得られるかどうかをベースに考えてみると、ゆうこりん夫妻は「人生の相性」が悪いゆえに、ゆうこりんや夫がどんなに頑張っても、メリットが得られない組み合わせと言えるのではないでしょうか。失礼ながら、私は再婚を発表したときから、うまくいかないだろうなと思っていました。
結婚生活に正しさを求めるとやがて破綻する
独身時代はやや不思議ちゃんキャラだったゆうこりんですが、結婚後はめきめき料理の腕を上げ、お受験にも成功するなど、相当な努力家であることがわかります。しかし、相手のあることは努力が必ず報われるとは限りません。
心が弱ると、非科学的なものに頼りたくなることはよくあります。『週刊文春デジタル』は、《離婚危機 小倉優子が心酔する「別れさせない占い師」と過去の「夫追い出し事件」》と報じています。「男運がない」と悩んだゆうこりんが、占い師にハマッて100万円以上つぎ込んだことと、外見からは想像もつかない、口うるさい性格であることが書かれています。
「私は頑張っているんだから、あなたもちゃんとやって」といった具合に、相手を責めると関係性は確実に悪化しますし、そもそも結婚生活に正しさを求めると、破綻しか待っていないような気がします。だからこそ、メリットを共有できることが大事なのではないでしょうか。メリットがあれば、お互いに相手に優しい気持ちを持ち続けられるからです。
ゆうこりんに必要なのは、占いよりも「努力しない努力」なのかもしれません。
<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」