「岩本は一定期間、芸能活動を自粛することになりました。この事態を僕たちも重く受け止め、彼がしっかり反省して戻って来られる日まで、Snow Manはこのメンバーで守っていきます」

 3月30日、『CDTVライブ! ライブ!』(TBS系)に出演した『Snow Man』。深々と頭を下げて謝罪をするメンバーの中には、リーダー・岩本照の姿はなかった。同日のジャニーズ公式HP上にて、彼の“処分”が発表されたのだ。

 1月22日にCDデビューし、3月25日には初の冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)がスタートしたばかり。これからというときの“スキャンダル”の発覚だった。

 3月27日に『FRIDAY』が報じた、岩本の《未成年女子とラブホで飲酒》騒動だが、事が起きたのはジャニーズJr.だった'17年11月のこと。約3年前のことを今になって“蒸し返された”格好だ。

未成年飲酒の場にいたことは社会人として批判されて当然だとは思いますが、記事を読むと女性も自ら現場に向かっているわけです。岩本はデビューして“有名になったからバラされた”のでしょうが、同じようにジャニーズJr.の“ネタ”を持っている女性は実際多いのかもしれません」(ワイドショースタッフ)

偽名を使って夜遊びするJr.も

 '06年、13歳にしてジャニーズに入所した岩本は、前身ユニットを経て'12年にSnow Manの一員となった。そして今年、26歳でようやくデビューすることができたのだ。

ジャニーズに入る少年たちといえば目立ちたがり屋ばかりで、テレビに出て有名になりたい、歌って踊りたい、ドラマや映画に出たい、女性にモテたい、ちやほやされたいといった動機がほとんど。そんなキラキラした世界を目指して、彼らはCDデビューのために必死にレッスンを積むのです」(芸能プロ関係者)

 とはいえ、Jr.全員がデビューできるわけではない。たとえユニットに参加できたとしても、何年も“寝かされた”ままのグループもある。

すべてはジャニー喜多川さんの匙加減でした。ジャニーさんが入所時から目をかけてきた“エリート”がデビューを勝ち取っていく中、Sno Manの面々にはいつまでたっても声がかかることはありませんでした。彼らはデビューすることなく、“舞台班”として劇場に立ち続けていくのだと思われました」(前出・芸能プロ関係者)

 単独コンサートやテレビの冠番組で華やかに立ち回る、誰もが知るジャニーズアイドルの一方で、主に舞台やミュージカルを中心に活動する“舞台班”と呼ばれるジャニーズがいる。堂本光一の『Endless SHOCK』や、滝沢秀明の『滝沢歌舞伎』で脇を固めて主役を引き立たせ、Jr.公演でセンターを任されるグループやタレントだ。

もともと舞台はジャニーズの本分なので、ある意味正統派ですが、劇場に足を運ぶ熱心なファン以外には世間一般の認知度は高くはありません。かつての『A.B.C』や『M.A.D』、『They武道』、Jr.を卒業した『ふぉ~ゆ~』、そしてSnow Manもかつては舞台班“専門”だったのです。もちろん、舞台で活躍できるのもひと握りですし、懸命に精進するJr.がほとんどです。一方で……」(前出・芸能プロ関係者)

 デビューできる確約がないまま、10代をステージの“バック”で過ごし、いつしか20代になり、中には30代を迎えるJr.もいるという。

年齢を重ねるごとに焦燥感を募らせ、モチベーションを保つのも大変なことだと思います。また、遊びたい盛りの年頃ですし、偽名を用いて夜遊びをする、というJr.もいると聞きます。岩本も当時はストレスをため込み、“デビューできない”ことで自棄になっていたとしてもおかしくはありません。言い方は悪いですが、Jr.を“飼い殺し”にしている状況も不祥事を生む一因になっているのではないでしょうか」(前出・芸能プロ関係者)

『FRIDAY』によれば、岩本もまた《テルって呼んで》と、本名の“ひかる”や素性を明かさなかったようだ。

 冒頭のHP上では、

《特にジャニーズJr.につきましては、保護者の連携を強化等も課題に加え、芸能活動をする上で社会人として世に出ていく前段階での指導が重要であると認識しております》

 と、Jr.の社会人教育を徹底することを再表明したジャニーズ。ただ縛り付けるだけでなく、青春のすべてを費やしている少年たちの心のケアも必要なのかもしれない。