里親に渡す前にちょっと考えて!
(※実際の事例をもとに詐欺手口をご紹介)
●●県●●市に住んでいる50歳の主婦です。私が仲介して以前、里親になってもらった方から猫を飼いたいと連絡をもらっています。▲▲県▲▲市在住で、先住猫がおります。ワクチン、手術などもしっかりして、愛情をもって飼われているご夫婦です。まだ、里親さんは決定されていませんか?
ある里親募集掲示板で実際にやりとりされていたメッセージだ。送った人物は、実は里親希望者を装い詐欺をはたらこうとしているのだが、見ただけでは「どこが詐欺なのか」を見分けるのが難しい。愛護団体関係者が解説する。
「実は、この里親希望者は他の人にも同じコメントをしていました。募集主がこの人物に“渡す本人と直接話がしたい”と言っても聞いてくれず、“自分が受け取り渡す”と言い続けて、最終的には怒りだしました」
というのだ。
「慣れている人なら文面を見て“怪しいかな?”と注意しますが、一般の人はだまされます」
ネット上でのやりとりは特に気をつける必要がある。里親詐欺か見分けるためのポイントは、
「ボランティアを装う人もいますので里親希望者から連絡が来たらその人のアカウントを注意深く調べる必要があります。特にいろいろな人に里親希望の返事を出していたり、早く動物を手に入れたい焦りがある人は要注意です」
アカウントの作成が新しい、普段ほとんど使用していない、フォロワーが少ないなども注意したい。何度も作り直している可能性があるからだ。
「やることが多くてめんどくさい」と思う人はいるかもしれないが、慎重な行動が1匹を救う一歩につながる。