「自分が好きなことがわかると、他人の好きなことも尊重できる」ようになったといい、このように綴っている。
「“好きなものがある”ということは、それだけで朝起きる理由になる。/“好き”という感情は“肯定”だ。/つまり、好きなことがあるということは、“世界を肯定している”ことになる。/そして、それは“世界が好き”ということにもなるという三段論法が成立する」(『ナナメの夕暮れ』)
逆に、なんでも否定ばかりしている人は、“世界を否定”していることになるから、生きているのがツラいのだ、と。
どう思い込むかが大事
「世界の見え方は、どんな偉人であれ、悪人であれ、思い込みにほかならない。/肝心なのは、“どう思い込むか”である」(同)
今は、将来のことが不安になってしまい、自分が不幸だとふさぎ込んでしまうこともあるだろう。
オードリー・春日俊彰は下積み時代、相方の若林に「28歳で風呂なしアパートで。同級生は、エスプレッソマシーンとかウォシュレットのトイレ買ってるのに、恥ずかしくねぇのか?」と言われ、「ごめんなさい……、どうしても今、幸せなんです」(『オードリーのオールナイトニッポン』'12年12月8日)と答えたという。
どんなに苦しい境遇にいようと、人は自分が「幸せ」と思えば、幸福感を抱いて生きることができるのだ。
メイプル超合金・カズレーザー
最後にメイプル超合金・カズレーザーの言葉を紹介しよう。「常に将来のことを思い悩む」「人生経験ないくせに悩んでしまい、自分の中でのギャップで苦しい」と自分が不幸になるんじゃないかと悩む学生にはこう答えたのだ。
「人間、どうせ幸せになるのよ。ハッピーエンドに決まってるのになんでそんなバッドエンドにしたがるの? 理由を見つけて自分が不幸だと思おうとしてるだけで、思わなきゃずっと幸せだからね。幸せの前提があるから不幸を見つけるのができるんであって、見つけなきゃいい。目をそらす努力!」
(『お願い!ランキング』「カズレーザークリニック」'16年8月16日)
新型コロナウイルスの影響で、心が不安定になる私たちの心に、これらの“言葉”はどう響くだろうーー。
〈文/てれびのスキマ〉