みきーる「前回の嵐に引き続き、今回はSMAPということですが、膨大な数のドラマがありますよね(笑)」
ともひろ「めちゃくちゃ多い!」
ちーやん「本当ですよ……(笑)。なかなか選びきれないと思いますが、中居くんからいってみますか!」
中居正広
ちーやん「僕は初期のころでいうと、『味いちもんめ』('95年)かな。あれ、中居くんのキャラのまんまなような感じがして。すごく合っていて、物語に入りやすかった」
ともひろ「今井雅之さんも出てたよね?」
みきーる「出てましたね」
ともひろ「何かの番組で、当時、今井雅之さんが、中居くんのことをめっちゃ嫌いだったって言ってて。中居くんも、当時はまだやんちゃだったし、“お前が主役なのか!”みたいな(笑)」
ちーやん「アイドルがドラマに出ることはあったけど、主演っていうのはまだ珍しい時代だったんですよね」
ともひろ「そう。でもドラマで言い合うシーンかなんかがあって、急にそこで距離が縮まったらしくて。それが続いて仲がよくなったみたい」
みきーる「いい話!(笑)」
ちーやん「あとは、僕らは芸人をやっているので『伝説の教師』('00年)のときは興奮しましたね。(ダウンタウンの)松本(人志)さんと共演されていて」
ともひろ「フリートークの場面があるんですけど、アドリブらしいんですよ。2人の漫才シーンもあって。今、見ても、あれは本当にすごいなって思う。松本さんはもちろん、それにしっかり対応できる中居くんはさすが! 何が起きるかわからない、ドラマを見てるだけじゃないドキドキ感がありましたね」
みきーる「私もハラハラしながら見ていた記憶があります」
ちーやん「松本さんも中居くんがいるから、安心してできたんじゃないかな。ちゃんとフォローもしてくれるし」
ともひろ「中居くんっていろんな役をやってるけど『伝説の教師』ではエリート教師役。やんちゃじゃない、(松本演じる教師に)振り回される側に中居くんがいるっていう、その立ち位置も好きです」
みきーる「本当に多彩な方ですよね。ちょっと前の『ATARU』('12年)なんかは、中居くんの瞳の奥の演技を見せつけられた気がしました。
あと医学生を演じた『最後の恋』('97年)もよくって。お相手役は常盤貴子さんで、純愛。今見ると初々しいんです! 『最後の恋』は医学生でしたけど、のちの『白い影』('01年)では立派な外科医になっていて、あのときの医学生がやり手のお医者さんになったんだなって(笑)。そうやって成長を追う楽しみもあったりもします」
ともひろ「そんな見方も(笑)。『最後の恋』よかったですね〜。でも、いまだに中居くんと恋愛が結びつかない……」
みきーる「常盤さんを抱き寄せるシーンとかも、ちょっとぎこちないんですよね。迷いがあるところがまた、いい!」
ちーやん「見ているこっちがテレちゃうみたいな(笑)」
ともひろ「しかも、主題歌が小田和正さんの『伝えたいことがあるんだ』なんです。めっちゃトレンディードラマ感がありません?」
みきーる「確かに。『最後の恋』、中居くんは育ちのいい役なんですよね。そこに弟の治療費を稼ぐため、常盤さんが演じるホテトル嬢をしている女性が現れる。よく覚えているのが、彼女が中居くんの家族に紹介されて懐石料理を食べるシーンです。ここで彼女がマナーを知らなくて、中居くんがちょっとバツの悪そうな顔をする。
そのおぼっちゃまっぽい役どころも、当時はまだいい意味で乗りこなせていない感じが逆に魅力的でした」
ともひろ「振り幅とかでいうと、『ナニワ金融道』('96年)とかね」
ちーやん「今はバラエティーのイメージが強いけど、ドラマもちゃんとこなしてるのが本当にすごいなぁ」
みきーる「今井翼さんとかも出てた『ブラザーズ』('98年)も好きでした」
ちーやん「岡村(隆史)さんも出てましたよね? 当時『めちゃイケ』の“オファーシリーズ”で、撮影の裏側をやっていたのが、すごく面白かった!」
みきーる「懐かしい! '90年代のドラマってやっぱり強いですよね。みんながテレビにかじりついて見ていた気がします」