“審美眼”は引き継げるのか問題
ジャニーさんといえば、ジャニーズJr.のオーディションで、まだ幼い少年たちの中から数々のスターを発掘してきたことでも有名だ。
「ほかのスタッフの目にとまらなくても、将来輝く逸材を見抜く力がありました。嵐の二宮和也さんは、オーディションのときにダンスを踊らず、ジャニーさんにその理由を聞かれて、“見りゃわかるじゃん。狭くて踊れないんだよ”と返した強気な性格が買われて合格に。元KAT-TUNの赤西仁さんも審査では不合格になったものの、帰るときに番号札を返した相手がジャニーさんだったことで結果が変わりましたからね」(ワイドショー関係者)
元ジャニーズJr.のAさんも、彼の独特の“審美眼”に驚かされたと話す。
「僕もオーディションのときは丸刈りで、すきっ歯な男の子でした(笑)。でも、僕と同じような子でも、何年かたつと垢抜けたりするんです。ジャニーさんはそれを見抜けるんです。
実際、音楽番組で過去の名場面を振り返る企画で今では有名な先輩がバックダンサーで映っているのですが、別人かと思うくらい変わっていますからね。でも、そんな彼がいなくなったら、今後は“原石”を見つけられないのではないでしょうか」
すでに、その影響が現れ始めていて……。
「昨年12月に行われた舞台『ジャニーズ・アイランド』で、出演者の中に新しく入ったと思われるJr.たちもいたのですが、彼らはみんな似たような男の子ばかりに見えました。中には有名な子役にそっくりな子もいて、一部ファンの間では“どうせタッキーが引き抜いてきたんじゃない?”と噂になったんです。これからのJr.がちょっと心配ですね……」(舞台を観劇したファン)
前出の霜田氏も、不安をのぞかせる。
「3年後くらいに影響が出てくるのではないでしょうか。いまは、『HiHi Jets』や『美 少年』をはじめ、ジャニーさんが選んだJr.で将来を期待されるユニットも多いので、そこまで影響は出ていません。ただ、今後も、事務所の未来を担う逸材を見つけていかなければなりません。しかし、そうした人材を発掘するという、ジャニーさんにしかできなかったことを誰が代わりにするのでしょうか」
恩師から出された“宿題”も抱えつつ“子どもたち”はどんなエンターテイメントを見せてくれるのだろうか。