'19年の“タピオカ恫喝騒動”に年明け早々、サッカー選手との“インスタ縦読み不倫疑惑”が降って湧いた木下優樹菜。7月1日に“電撃復帰”を果たしたかと思えば、わずか5日後には突然の“引退発表”。激動の芸能生活に幕を閉じたユッキーナの「これまで」と「これから」について、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんとともに考える(以下、コメントはすべて辛酸さん)。
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──活動再開を発表後に一転。引退という衝撃的な幕引きとなってしまいました。所属事務所が《今後同人との信頼関係を維持することが著しく困難であると判断》したという点も世間に波紋を呼んでいます。
「タピオカ恫喝騒動の禊(みそぎ)が済んだタイミングに加え、タピオカブームも終わったので、ちょうど復帰なのかなと思ったところだったので驚きました。いまでは新たな不倫疑惑として第二、第三のみならず“第四の男”まで出てきましたよね。報道によると、お相手は30代の既婚ミュージシャンにラッパー、実業家とジャンルも幅広いです。真相はどうなのかわかりませんが、すごくモテているようです。なぜでしょうか。
木下さんが“事務所総出”でと形容するほどのイカつい事務所が手を引くほどのことって、本当に不倫疑惑だけなのかという疑問も生まれました。この問題は闇が深そうです」
第二・第三・第四の男との“匂わせ”
──タピオカ恫喝DMもそうですが、サッカー日本代表選手との不倫が噂された“縦読み”インスタも、これまでの芸能人のSNSにはなかったパターンの“匂わせ”だということで大きな驚きを与えました。
「500万人もフォロワーがいるのにいくつもの匂わせ投稿ができるというのはすごい度胸ですよね。もはや“匂わせ”を超えているというか、バレて炎上することも折り込み済みのようにも感じられました。『相手になってやるよ』みたいな。ただ、娘さんの写真を使って匂わすのはマズイと思います。
タピオカ騒動の恫喝DMもそうですが、『ケンカを売りたい』タイプなのかもしれません。ヤンキーとしての生きがいというか、活力源になっているのでしょう。お相手とされているサッカー選手の投稿にも“ゆきなだいすき”と縦読みできるものがありましたが、ああいった文章を考えるのにどれくらい時間をかけるんですかね」
──木下さんの縦読みは改行が唐突すぎて雑な印象も受けましたが、どうなんでしょう……。インスタには約8200件以上もの投稿があったのですが、そのなかから疑惑の投稿をみつける根気と執念もすごいですよね。
「アンチはアンチで、縦読みをみつけたり、写り込んだ私物をみつけたりといった、頭を使う作業はもはや“脳トレ”感覚だったのではないでしょうか。特に疑惑のサッカー選手の足とおぼしきものが写り込んでいたのを特定した際、足の甲に“サッカーだこがある”のが決め手だったというのには戦慄しました。そんなワードはじめて聞いたので、匂わせを解くには知識も必要なんだなと。またその一枚はホテルの部屋で撮ったらしき写真で、サッカー選手の私物らしきタオルもおさまっていて騒がれましたが、それについては“ホテルのものを使えばよかったのでは?”と思ってしまいましたが」
──復帰宣言の直前に『週刊女性』の直撃取材を受けてた木下さんは、「シングルマザーになったので母親として(芸能活動を)再開しなきゃという感じです」と意欲を燃やしていたそうです。今後の生活はどうなっていくんでしょうか。
「今回の引退を受け、公式ファンクラブ・『木下組』の会員の方がテレビのインタビュー取材を受けて、“一般人になっても応援する”とコメントをされていました。デビュー当時からの“ヤンキーキャラ”を支持している人からすれば恫喝や不倫すら “ユキナらしくていいじゃん“となるのかもしれません。私は最後まで“チョリーッス”の意味すらわからないままでしたが……。
『東スポ』によれば、木下さんにベタ惚れのIT企業社長もいて、YouTuberデビューの後押しをするんじゃないかという話もでています。もしそうなれば、『芸能界のウラ側を暴露します』みたいな動画を出し、芸能人にケンカをふっかけそう。もしくは、オンラインサロンを開くなどすればそれなりに人が集まるのではないでしょうか? 500万人のフォロワーのうち1万人でも集まれば月額1000円に設定しても年間1億円の利益がでますよね」
──木下さんは復帰にあたってインスタを使っての活動を熱望していたそうですが、事務所がそれを諭し“アカウントを削除”したという、しこりの残る報道もありましたね。
「一斉にすべての写真を消したのは、ほかの不倫疑惑を匂わせるようななかにも縦読みを匂わせるものがあったからかもしれませんね……。“第二〜四の男”たちも芸能界にいる方だと報道されていますし、お相手の事務所とのゴタゴタがあって削除した可能性までありそうです。8000枚をこえるすべての投稿のスクショを撮ったアンチたちによる謎解き作業が現在も進行中なのかもしれません。
──確かにサッカー選手についてだけ“匂わせ投稿”をしていたとも考えづらいかも……。該当する数枚だけを削除しようものなら、すぐに特定されそうですね。引退に際し、元夫の藤本敏史さんが《今後も子供たちを含めて支えてまいります》とコメントしているので、一般人としてYouTuberデビューするのではなく、普通の職に就く可能性もおおいにありますが。
「フジモンさんは優しいですよね。以前に木下さんがテレビで話していたのですが、結婚前に『汚い部分は、汚い顔の俺がやるから安心しな』って言われ、結婚を決意したとか。排水溝の掃除などを積極的にやっていたらしいです。木下さん、お子さんが幸せになるカギは、やはりフジモンさんが握っていそうですね」
辛酸なめ子/漫画家・コラムニスト。
東京都生まれ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著は『大人のコミュニケーション術』(光文社新書)『おしゃ修行』(双葉社)『魂活道場』(学研)、『ヌルラン』(太田出版)など。