続くNEWSは、手越祐也が退所し3人体制でスタートしたばかり。「大丈夫?」と声をかけ、「大丈夫です。しっかり3人で立っていこうと」と増田貴久が答えるという気づかいを見せた。そして、
「なかなか整理つかないところも多々あると思いますけども、そんなに急ぐこともないでしょうし、これが明けたらしっかりと強くなれると思いますんで」
と新たな一歩を踏み出す3人に“エール”を送った。
そして番組の大トリを飾ったのは嵐。年内でのグループ活動休止について触れ、「僕もね、久しぶりにね、歌ってみようかなって思っちゃったんですよ」と中居が言ったところで、
「お前は歌うな」
と大野。その言葉に中居がつかみかかろうとし、ほかのメンバーが制止するという、かつてのTBSの歌番組『うたばん』でお馴染みの流れが2020年に再現された。
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お互いにWIN WINか
「中居くん、大サービスでしたね」というのは、番組を見た芸能記者。
これまで、ジャニーズを退所した人間はジャニーズタレントと共演できない、という“謎の掟”がジャニーズ事務所には存在していた。新しい地図の3人ですら、いまだにジャニタレとの共演はないのに、なぜ、中居だけは円満に共演できたのだろうか。
「ジャニーズ的にも中居くん的にも、本当は共演NGではないのに世間がそう思っているということは、お互いのイメージは悪くなってしまう。かつての派閥問題や、圧力疑惑など、事務所のマイナスイメージはできるだけ避けていきたいのが、ジャニーズ事務所の本音でしょう。
そんななか、お互いをいい意味で利用するカタチで、“中居と円満のジャニーズ事務所、ジャニーズ事務所とギスギスして辞めたわけじゃない中居”という、双方が得する選択となりました」(前出・芸能記者)
今後の中居の立ち位置も気になるところだが、
「ジャニーズ在籍時から、ラジオで新しい地図の楽曲を流すなど、壁がないことを最初からアピールしているので、地上波番組での共演もそう遠くないうちにあると思います。どちらとも今ふうにいえば、いいディスタンスで関わっていくのではないでしょうか」(同前)
中居の人間力が、さらに試される。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉