前出の佐々木氏は、本来なら「仲介に入るべき人」が上沼のもとを去っていたことを明かす。
「長年にわたって上沼さんを支えていた、付き人兼マネージャーの女性が5月になって辞めてしまったんですね。その原因も、事務所内のゴタゴタがあったと言いますから、上沼さんも相当頭を悩ませていたことでしょう。マネージャーの退社後は事務所対応の窓口など、すべてをひとりで背負い込んでいたと言いますし、パニックを起こしていたのかもしれません。そこに今回の問題が発生したというわけです」
高齢者に「時代が違う」は禁句
今となってはどうしようもないが、『えみちゃんねる』終了は回避できなかったのだろうか。大経験を積んだベテランに対してどのような話し合いをすればよかったのか。
「例えば、相手が“私が若い時はこうだった”などの話を聞いた時、頭ごなしに否定するように“時代が違いますから”“それは古いですよ”と言ってしまえば怒らせてしまいますね。そうではなく、“そういう考えも大事ですよね”と1度受け止める姿勢を、共感的な理解を示すことが大事だと思います」(戸田理事)
4月に70歳の誕生日を迎えた“東の女帝”こと和田アキ子が7月25日、『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(ニッポン放送)でこの騒動に言及した。彼女も長寿番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)を35年間続けている。
《(もし私が怒って)拳上げて下せなかったのなら、私なんかはスタッフに(それを)下ろしてほしい。(私を)後ろから羽交い締めにしてでもね。私が間違ったことを言っちゃったら、ゴメンネって謝ったかもしれない》
その場でひと言謝る、それだけでも結果は違っていたのだろう。