『タラちゃん』からの脱皮なるか
ファンの熱狂度のほかにも、これまで山田の雰囲気もまた、この特集から遠いのではないかという声もあった。ジャニーズに詳しいあるテレビ局関係者が語る。
「それこそデビュー前後の10代なかばは、14、15歳とは思えないような憂いのある色気が群を抜いていました。それがなぜか、成人して現在27歳になるいま、どんどん童顔化しているのではと言われています。今年、髪を短めに刈り上げてカットしたときも、さらに幼い雰囲気になり、『タラちゃん』とファンに言われていました(笑)。今ピカチュウと“共演”中のサーティワンアイスのCMでも、やはりどこか子どもっぽさを感じます」
とはいえ、山田は9月スタートのドラマ『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系)の主演となり、田中圭との凸凹バディを演じる。公開延期となっている岡田准一主演の映画『燃えよ剣』では沖田総司役、ほかにも主演の待機作が控えるなど、個人の仕事もますます充実している。次代のジャニーズを背負う重要なタレントとして、重用されていくのではと関係者は見ているという。
「たとえば、春にNHKで放送されていた、新型コロナウイルスの感染拡大防止を訴えるキャンペーン映像には、山田とSexy Zoneの中島健人、そしてKing & Princeの平野紫耀の3人が抜擢されていました。中島と平野は2人でグループの垣根を超えてドラマ『未満警察』でW主演を果たしており、20代のジャニーズ、この先のジャニーズを本格的に引っ張っていくのはこの3人という事務所の意思が感じられました」
SMAPが解散し、嵐が活動休止、そしてTOKIOは長瀬智也が脱退を発表し、お茶の間に広く知られてきたジャニーズも、いよいよ本格的に次世代のスターを育てないといけない。そんな中で選ばれた、山田、中島、平野は、それぞれ各グループの一番人気のエースでもあり、事務所の期待を背負っている存在といえる。
「『anan』の特集には、責任感の強い山田くんですから、ジャニーズからの信用にこたえたいという思いがあったと思います。そして、グループの年長組が30歳になるいま、“大人のJUMP”というものを全体で見せていきたい。また個人としても子どもっぽさから脱却したい部分もあるでしょう。それらを踏まえたうえでの、『anan』登場という流れはあったのではないでしょうか」
次代への期待を背負う山田が魅せるSEX特集の全貌は……?
〈取材・文/渋谷恭太郎〉