未成年問題は海外進出に響く
とはいえ「それでいいのか」と言う声が根強く、すぐ収まる問題ではない。まったくのお咎めなしでは、いくら事務所の看板タレントとはいえ、後輩への示しがつかない。前出の関係者が続ける。
「後輩から『尊敬する先輩』として名前があがることの多いふたりですが、これまでに処分を受けた面々からすれば、山下と亀梨は特別扱いの“上級ジャニーズ”なのか、というモヤモヤが残ると思います。6月に退所した手越祐也だって、緊急事態宣言下での飲食で自粛という処分をくらったわけですから。ファンだってスッキリしない部分もあるでしょう」
現時点(14日)で彼らにはなんの処分も発表されていないままだ。過去の処分発表からして、本当に処罰をするのならそろそろ事務所が動き出してもおかしくない。が、なぜ沈黙のままなのだろうか。
「文春側にさらなる決定打がないか、相手の未成年女性への聞き取りなど、動きを待っているのかもしれません。さらに、ふたりも参加しているジャニーズのチャリティープロジェクト『Twenty☆Twenty』のCD発売が報道の直後の12日でしたから、その発売を無事に迎えてから対応する、と思われましたが大きな動きはありませんでしたね」(テレビ誌記者)
もし、相手側の女性が山下に不利な証言をしたり、事態が急転して自粛などの処分がくだった場合に気になるのが、山下の独立問題だ。山下と仲がよかった赤西仁や錦戸亮はすでにジャニーズを退所しているため、山下の退所も時間の問題ではと言われている。
「山下はいち早く個人のインスタグラムを開設したり、ウィル・スミスが代表をつとめる海外のエージェントと契約を交わすなど、事務所内でも特例的な活動がもともと多い。世界進出も視野にいれ、英語も堪能、海外ドラマ『THE HEAD』のメインキャストとしての出演も話題を集めました。独立して海外でやっていけるような布石はあると思います」(同前)
しかし、この海外進出の野望も、今回の騒動でピンチに追い込まれる可能性もあると同記者は続ける。
「コロナが終息して、いつ海外への渡航が自由になるかもありますが、欧米は未成年にからんだ事案の基準が日本より厳しい。すべてを認めて謹慎したら、海外展開の野望がついえてしまうかもしれません……」
修二と彰の大ヒット曲『青春アミーゴ』の歌詞ではないが〈もうダメかもしれない〉とはならずにいけるか。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉