生存競争の厳しい芸能界で名を成して今年、デビューから節目を迎える芸能人たちがめじろ押し。
若大将こと加山雄三はじめ橋幸夫、三田佳子が60周年を迎えた。50周年は草刈正雄、吉田拓郎、高橋惠子。高橋は節目の女優人生を「ラッキーな50年でした」と振り返った。
40周年は松田聖子を筆頭に田原俊彦、近藤真彦ら一時代を築いた人気アイドルがそろう。30周年の福山雅治、武田真治、篠原涼子、20周年の綾瀬はるか、長澤まさみらの活躍ぶりは説明不要。20周年記念ツアーを控えた倖田來未は「自分には音楽しかない。ファンがいてくれたから」と語る。
デビューから長きにわたってエンタメ界を盛り上げているメジャーな顔ぶれを秘蔵ショットとともにお祝い!
60th year
1960年デビュー
“還暦”若大将!
加山雄三
映画『若大将』シリーズで人気を博し愛称に。湘南育ち、慶應ボーイの経歴も注目された。歌手として『お嫁においで』『海その愛』などヒット曲多数。音楽活動に意欲的に取り組む
“好事魔多し”経験
三田佳子
映画、テレビ、舞台と幅広く活躍。ドラマ『外科医 有森冴子』シリーズや大河ドラマに主演し、高額納税者の常連に。息子の不祥事でバッシングを受けたが、最近は老齢な役で新境地も
元祖“御三家”
橋幸夫
中学2年より作曲家の遠藤実に師事。16歳のときに『潮来笠』でデビュー。舟木一夫、西郷輝彦とともに“御三家”として人気に。吉永小百合とのデュエット曲『いつでも夢を』がヒット
50th year
1970年デビュー
モデル出身俳優の草分け
草刈正雄
資生堂CM『MG5』でデビュー。モデルからイケメン俳優として人気を博す。近年は、大河ドラマや朝ドラでの味のある脇役が好評。3年前には初めて写真集を発売し話題に
'70年フォークの象徴
吉田拓郎
学生時代からシンガー・ソングライターとして活動し、『イメージの詩』でデビュー。『結婚しようよ』『旅の宿』などがヒット。'70年代のフォークソング全盛期を牽引した
“関根”から“高橋”が転機に
高橋惠子
半世紀にわたる女優人生を振り返ってもらった。
「スカウトされて3年やってもダメだったら(故郷・北海道に)戻ろうと思っていたので、こんなに長く続けられるとは思いませんでした。人に恵まれ、作品に恵まれ、ラッキーな50年だったと思います」
15歳のときに主演映画『高校生ブルース』でデビューし、妊娠する女子高生を体当たりで演じ注目された。人気女優として活躍するなか27歳で結婚。関根恵子から高橋惠子に名前が変わり転機になったという。
「関根時代は、大胆に脱ぐ女優、恋多き女といったレッテルを貼られ作られたイメージでしたが、高橋になってからは自分らしく仕事ができるようになりました」
42歳から舞台にもフィールドを広げ、読売演劇大賞などを受賞。12月には舞台『オリエント急行殺人事件』の出演が控えている。今後は、女優だけでなく新たなことに挑戦したいと、17歳のときに多忙で断念したフランス語の勉強を始めた。
「70歳までに話せるようになって、以前から思っていた日本の文化を海外に伝える活動をしたいです。103歳まで生きる予定なので、死ぬまで好奇心を持って、ワクワクしたいと思います」
“人生100年時代”の女優となる。