不倫相手の女性に湧くヤバい願望
さて、SNSで愛され妻として幸せをアピールする女性を、不倫相手の女性が見たらどう思うでしょうか。イラっとすることは間違いないでしょう。常識で考えれば、既婚男性と知っていて交際することがヤバいのですが、男女関係というのは理屈では割り切れない部分が多いもの。相手の男性、もしくは妻を傷つけてやりたいというヤバい願望が湧いたとしても不思議はないでしょう。今回のケースがそうだと断じるわけではありませんが、ネットで週刊誌に簡単にタレこめる時代ですから、その気になれば行動に移すことは簡単ではないでしょうか。
瀬戸選手は、日本水泳連盟に五輪の競泳日本代表の主将を辞退すると申し入れ、JOCのシンボルアスリートも辞退しています。ANAとの所属契約、味の素との広告出演契約を解除されるなど、かなりの犠牲を払っています。図らずも、夫に何かあると、妻子の生活まで危うくなってしまうという専業主婦のリスクをそのまま体現した形になってしまいました。
優佳さんが結婚生活を続けるのかどうかはわかりませんが、どちらを選ぶにしても、とりあえず競技に復帰したらいかがでしょう。自分の努力が自分に返ってくるというシンプルな喜びは、優佳さんに自分の力で生きる喜びを思い出させてくれる気がします。
<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」