長瀬智也の花道
そんな彼の最後の主演ドラマを盛り上げようと、水面下では大きな計画が動いていた。
「『俺の家の話』の制作サイドは、主題歌をTOKIOの楽曲にしようと思っていました。過去にも日テレ系の『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』など、長瀬さんが主演したドラマではおなじみでしたからね。そのために山口さんを限定的に復帰させて5人で歌ってもらう予定だったんです。歌の作詞と作曲は長瀬さんが手がけて、まさにTOKIOとして復活させたかったんですよ」(制作会社関係者)
以前から、山口の復帰の噂は根強くささやかれていた。
「6月に放送された日テレ系の『ザ!鉄腕!DASH!!』で流された過去映像に、山口さんが映り込んだことが話題になりました。それまではカットされていたので驚きです」(前出・テレビ誌ライター)
今年7月に城島、国分、松岡が『株式会社TOKIO』の設立を発表した際も、こんな“匂わせ”を。
「メディア取材で、山口さんや長瀬さんが会社に関わる可能性を聞かれた際に、松岡さんは“関わることがあるかもしれませんし、ないかもしれない。絶対ないとは言えない”と、かなり含みを持たせたコメントでした」(前出・スポーツ紙記者)
その後もメンバーたちは、折に触れてTOKIOが5人であることを強調した。
「9月21日には、ファンクラブの会報で山口さんを含む5人の過去写真も掲載。4人の座談会では“TOKIOは5人”という発言もありました」(同・スポーツ紙記者)
なにより、山口自身も復帰に意欲を見せていた。
「昨年8月に掲載された『女性セブン』のインタビューでは、《これが最後の取材、最後の告白です》と言いながらも《もう一度人前に出たい》と語っていましたからね」(ワイドショー関係者)
彼らの思いは、ドラマの制作スタッフにも伝わっていたようだ。
「やっぱり長瀬さんの花道ですから、彼がいちばんやりたがっていたTOKIOの音楽で飾らせてあげたいじゃないですか。5人でレコーディングができるようにスタッフ一丸となって動いていました」(前出・制作会社関係者)
ひそかに進められた再集結のビッグプロジェクトは、山口のアクシデントによって台無しになってしまった。
「山口さんの逮捕が報道されたとき『俺の家の話』の制作陣は、計画が絶望的になって大きく動揺したそうです。主題歌はレコーディング前だったそうですが、仮に録音していてもお蔵入りだったでしょう」(同・制作会社関係者)
宙に浮いてしまった主題歌は、現在も調整中のようだ。
「もし企画が実現していれば、ドラマが話題になるのはもちろん、山口さんが再び活動を再開する布石になったでしょう。今回の“山口ショック”で芸能界への復帰は絶望的になりました」(同・制作会社関係者)
一連の主題歌計画についてTBSに問い合わせたが、期日までに返答はなかった。
長瀬にとってはつらい試練かもしれないが、絶対に乗り越えてくれると信じたい。