成田さんに“演技が未熟だとやっぱり声優もダメなんだ”と実感させたのは、SF映画『TIME/タイム』の主演ジャスティン・ティンバーレイク主演の相手役を吹き替えた、篠田麻里子さん。
「ほぼつぶやき状態でした。逆に棒すぎて面白いので、『2時間潰しても構わない!』という寛大な方におすすめします(笑)」
映画『ハンコック』でのMAKIDAIの吹き替えもなかなかの棒だというが、
「個人的には'84年公開『フットルース』の主演ケビン・ベーコンを吹き替えた、フジテレビ版の近藤真彦さんがダントツ。若さゆえの棒演技で“一聴”の価値ありですが、ソフト化されていないんです」
今年40周年を迎えたマッチに、ガッカリ「芸能人」声優大賞を贈ろう──。
評判の良かった「芸能人」声優
■唐沢寿明・所ジョージ×『トイ・ストーリー』('95年)ディズニー/ピクサーによるアニメ映画の人気シリーズ。字幕より吹き替えのほうが観客動員数を上回るほど、声優陣の評判が高い。
■松たか子・神田沙也加×『アナと雪の女王』('13年)松たか子が劇中で歌う『レット・イット・ゴー~ありのままで~』は大ヒット。松の歌唱力の高さが作品のクオリティーを上げた。
■中川翔子×『塔の上のラプンツェル』('10年)“しょこたん”と言われなければ気づかないほど、彼女の実力はプロの声優並みと話題になった。違和感なく、絵に声が当てられている。
■中村倫也×『アラジン』('19年)吹き替えだけでなく、主題歌で圧倒的な歌唱力を披露し'19年のNHK紅白歌合戦にも出場。中村の多才さがうかがえる一作となった。
■石塚英彦・田中裕二×『モンスターズ・インク』('02年)ビジュアルも似ていると評断になったサリー役の石塚と、イメージがぴったりと絶賛されたマイク役の田中という芸人コンビが好演。
■木村拓哉×『ハウルの動く城』('04年)主人公のハウルは、歴代の宮崎駿アニメの中でも屈指のイケメンキャラ。キムタク以外には演じられない役だと、評価する声が多かった。
■有吉弘行×『テッド』('13年)下品なギャグを連発するテディベアの主人公は、有吉本人のキャラクターとベストマッチ。“有吉のまんますぎて嫌だ”という意見も。