酒量が増えると同時に女性関係も奔放に
当時A子さんは20歳前後、容疑者も20代前半だったが、男女の過ちは起きなかった。
ライブ後の打ち上げでも女性陣とはあまり話さず奥手だったというが、何が容疑者を豹変させてしまったのか。
「16年ほど前、田舎では売れっ子だった『monokuro』のメンバーが、次々と上京していきました。東京では30人くらいの固定客もついていましたね。その後、ヒデちんは酒の頻度が増えて、テキーラの大瓶をひと晩に3本あけることもあったそうです」(A子さん)
酒の量が増えると同時に、女性関係も奔放になり……。
犯行現場となった杉並区の高円寺にあるアパートの近隣住民は、容疑者が女性を自宅に招き入れる現場をたびたび、目撃していた。
「逮捕される1週間くらい前にも、若い女性を家に連れ込んでいましたね。夜の8時くらいでした。“お邪魔します”という声が聞こえたので、初めて来たのでしょう。以前からよく、夜中に別の女性を招いては、ゲームをして騒いでいましたね」
全員が少女ではないにせよ、上京して女性関係が派手になったのは確かなようだ。
取材を続けると、ある女性から容疑者の女癖の悪さを裏づける証言が得られた。
数年前、スマホの出会い系アプリを通じて容疑者と知り合ったという女性B子さんが打ち明ける。
「彼のほうから接触してきて、お互い音楽が好きというところから意気投合しました。毎日のように連絡をとっていて、彼の家にも泊まりにいきました。そこで身体の関係をもつようになって……」
当時20代前半というB子さん。交際していたわけではないそうだが、ひと回り以上も年上で優しい人柄の容疑者に好意を寄せていたという。