代役として駆り出される、選定基準とは?

【“代役”芸能人】

 沢尻エリカ→川口春奈

 志村けんさん→沢田研二

 人生は、いつ何が起きるかわからない。それは芸能人も同じこと。ドラマや映画の撮影中に演者にハプニングが起きたら、代役を立てて続行するケースもある。素人考えでは、顔が似ている人が代役に選ばれそうだが、某キー局でプロデューサーを務めるKさんは「顔はほとんど関係ない」と語る。

「代役を立てるときは人物の原点に立ち返って初めから選び直します。登場人物の性格や雰囲気を見直したり、歴史上の人物なら本人の人物像を考慮したりして、再び選考するので、前任の演者に似ていない人が抜擢されることも珍しくないです」

 NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』の撮影中に麻薬取締法違反で逮捕された沢尻エリカ。同作で彼女の代役に川口春奈が選ばれたときは、沢尻とのギャップに驚いた人もいるはず。真相は不明だが、イチから帰蝶役を選考した結果のキャスティングだったのかもしれない。

 また、「経歴や、芸能界での立ち位置が似ている人を探す傾向もあります」(芸能事務所社員)とも。

 亡くなった志村けんさんが出演する予定だった映画『キネマの神様』の代役に、沢田研二が選ばれて話題になった。志村さんと沢田はドリフでは一緒に鏡コントを披露した盟友。志村さんの役をジュリーがどう演じるのか、2021年の公開が待ち遠しい。

【その他の“代役”芸能人】

小出恵介→賀来賢人

清原翔→成田凌

天海祐希→宮沢りえ

新井浩文→やべきょうすけ

ピエール瀧→武内駿輔(声優)

ショーンK→モーリー・ロバートソン