二人三脚だったからこそ、やってこられた
もともと役者をしており、有名俳優の付き人をしていたこともあるという森さん。俳優業に見切りをつけた後は、マネージャー一筋でやってきた大ベテランだ。なお、最近では千鳥の『相席食堂』(朝日放送系)をはじめとして「出たがりのユニークなマネージャー」として、世間にも認知され始めている。
「龍二がやりたいということをやらせてやる、のがポリシー」という森さんが、あの不倫騒動前後の模様を、初めて克明に証言してくれた。
「日曜日に原田の自宅に文春の記者がやってきて、(不倫の有無を)直撃したんですよ。その日に原田から記者の名刺を受け取って翌日、連絡をし、記事の内容を聞いたものの、教えてはもらえませんでした。結局、水曜日に文春の早刷りを見て、ことのすべてを知りました。
それは焦りましたよ。やってしまったことはしょうがないけど、仕事先にどう謝ったらいいか。龍二と話をし、『つらいかもしれないが、原田龍二は逃げ隠れしないまっすぐな人間で今まで来たので、記者会見を開こう』と。龍二も納得しました。
水曜日にはニッポン放送のラジオ番組のレギュラーがあったのですが、局の外には早刷りで知った各社の記者たちが龍二にコメントをとろうと出待ちをしていました。
まだ文春が発売されていないため、発言はさせず、集まって来た記者たちには金曜日に、(原田が司会でレギュラー出演している生放送の番組)『5時に夢中!』(TOKYOMXなど)の放送後にTOKYOMXの会議室で記者会見を行う旨を伝えました。水曜日から記者会見の直前まで、いろんなところからひっきりなしに電話がかかってきて、さすがに大変でした。
ウチは基本、何ごとにもNGなしなんで、記者会見についても当然、取材NG媒体などもないためウエルカムにしたら、100社以上、200人くらい集まってしまった。あまり広くない会議室だったからすごいことになっていましたね。
記者から『会見は何時までですか?』という質問が飛んだので『質問が終わるまでやります。でも朝までは勘弁してください』と返事したら、どこかの局の音声さんが『そんなにいられるか!』とツッコんできて、ドッとウケけたんですよね。
傍から見ていて、聞いている記者たちが原田の回答にびっくりしていたことが印象的でした。『ここまで答えるんだ』みたいな感じで驚いていた。いつでも全裸になれるのが原田龍二なんでね。隠すわけないじゃないですか(笑)」
よく言われている芸能界の組織の理論としたら、大きな事務所にいた方が安心・安全なはず。“真逆の二人三脚だったからこそ、やってこられた”と森さんは語る。
「なにがよかったって、ウチは二人きりで、すぐ話し合える距離にいるということ。これが大きな組織だったらこうはいかないでしょう。いい意味で行きあたりばったりなんです。あと、龍二の直感についていっているだけ」