“みんな好きになる”その会話術

 CM本数の多さからも、世間からの好感度の高さがうかがえる。だが、その評判は“業界内でもすこぶるいい”という。

 そう話すのは、これまで雑誌のインタビューなどで松坂を取材してきた女性ライター。

「松坂さんは本当に人あたりがよく、礼儀もいい。それがまた、わざとらしくもなく自然体なんですよ。しかも、取材される側なのに聞き上手で、逆質問もしてくるので、いつの間にか会話が弾む。だから取材した人は、みんな好きになる(笑)。私の周りでも取材したことのある人はみんな口を揃えて言います、“本当にいい子だよね”って

 マネージャーさんとの関係性もいいんだと思います。松坂さんはマネージャーさんに厳しく育てられたことで有名ですからね。今でも、取材中にマネージャーさんから愛あるツッコミが入ることもありますよ」

 また、週刊女性のグラビアページに何度も登場してくれた松坂。担当記者に、当時の撮影エピソードを聞いた。

「インタビューのときに、最新号を持っていくんです。松坂さん世代の俳優さんは、週刊誌に抵抗がある人もいて、あまり手をつけない人が多い。でも松坂さんは取材部屋に入るなり、 “どれどれ? 今週のネタはなんですか?”と手にとって場を和ましてくれる。

 またある時には、終わりぎわに“また色々と取材させてください”と伝えると、表紙の熱愛報道の見出しを指差して“色々っていうのは、まさか……!?”と言って笑わせてくれたり。こっちの緊張も一気に吹き飛び、おかげで毎回楽しい取材をさせていただいてます(笑)

 最後に、過去のインタビューで彼が語ってきた結婚観や恋愛観を紹介していきたい。

作品で家族を持つ役を演じたことはあるんですが、実際の自分の“家族”のことって、考えたことなかったです。完全に想像になっちゃいますが、“守るものが、ひとつできる”感じなんですかね。(中略)。もともと子どもは大好き。甥っ子ですら、すっごくかわいいから、自分の子どもだったら、どうなっちゃうんだろうって思います(笑)」(2016年2月2日号)

「男きょうだいに育った友達や、男子校出身の友達は突拍子もないことを言うんです。女性はオナラをしないとか(笑)。いやいや、女性だって男と同じ生きものだからって。だらけるし、甘えるし、いい加減なときもあるよって。僕は女性のそういうところを見ていると、すごく親しみを感じますね」(2016年7月19日号)

(理想の女性像を聞かれ)
「刺激よりは安心感かな。母性? う~ん。どうだろう、求めるかなぁ。安心感が母性につながるのかな。女性には安らぎを求めます」(2016年7月19日号)

「柳楽優弥や濱田岳とか、俳優仲間でも結婚している人が多くて“早くこっちに来てよ~”みたいなことはよく言われます(笑)。でも今、学校問題とか保育園に入れるにもすごく大変じゃないですか。そこは奥さんとの二人三脚なのかな。大変さを共有するのも夫婦のカタチなのかも」(2018年4月17日号)

「30代で付き合うとなれば、結婚とか、子どもが欲しいなとか考えてしまうと思います。恋愛すると同時に、“家庭を持つ”という考えが出てくるかと。ひとりの大人として、いい恋愛をしていきたいですね」(2019年4月23日号)

 これからは“奥さん”となった戸田恵梨香との二人三脚で新たな夫婦のカタチを。何をともあれ、ご結婚、おめでとうございます!