小室氏を叩けば叩くほど
眞子さまは頑なに
渡辺みどり著『美智子皇后の「いのちの旅」』(文春文庫)には、こんなエピソードが記されています。幼いころの上皇さまは帝王教育を受けるため、生後3年3か月でご両親の元を離されて、ご両親に会えるのは週に1度、日曜日の午前10時から午後3時までだったそうです。そんなさみしい少年時代を振り返り、上皇さまは美智子さまに「家庭を持つまでは絶対に死んではいけないと思った」とお話しになったそうです。
美智子さまは新聞記者への手紙に「ご家庭なしで今まであそばしていらした東宮さまのいろいろなお話、そして、そんなにも家庭が欲しかったということを伺いますと、本当に伺ったときだけでなく、一人で思い出すときもいつも涙が出て仕方がございません」とお書きになったそうですが、「可哀想」できゅんきゅんしているお姿がうかがえます。
眞子さまが小室氏の「可哀想」な境遇にひかれたとしたら、小室氏を叩けば叩くほど、さらに「可哀想」のお気持ちが募り、眞子さまは頑なになられてしまうのではないでしょうか。
境遇が全く違う二人が
うまくやっていくには
一般論で言うのなら、結婚は自分と同じような家庭環境、経済状況、教育レベルの人とするのがラクではありましょう。しかし、眞子さまと小室氏のように境遇が違う人がうまくやっていく方法もないわけではないと思います。どうすればいいかというと、片方がもう片方に完全に同化するか、夫婦二人でそれぞれが育ってきた家庭と全く違うカルチャーを作り上げるのです。
具体的に言うと、眞子さまがプリンセスでなくなられても、プリンセスとして培われてきた価値観を小室氏が全面的に尊重して家庭を作る「トラディッショナルな結婚」をするか、皇室も小室家とも全く関係ない、オリジナリティーあふれる家庭を二人で作る「今どき婚」をすればいいと思うのです。
2018年10月に結婚された高円宮家の三女・絢子さまは、結婚式後の記者の質問に「皇族の一員に生まれるということは、天皇、皇后両陛下をお支えすることだと教わりながら、育ちました。今日をもって私は皇族を離れますが、元皇族として天皇、皇后両陛下をお支えしていくということに変わりはございません」とお答えになりました。天皇、皇后両陛下を常にお支えするというのが皇族方共通のコンセンサスだとしたら、将来の天皇陛下のお姉さまにあたる眞子さまを、小室氏が全面的に支えるのが「トラディッショナル婚」です。
そのためには、小室氏ひとりで家庭を維持できるような経済力の確保は急務になります。皇室に連なる一族として、小室氏はもちろん、その母上や親族もそれにふさわしい服装や行動をとる必要があるでしょう。
警察のお世話になるなんてことはもってのほか、不倫など倫理上好ましくないとされることにも気をつける必要があると思います。借金自体は問題ないと思いますが、トラブルになるようなことは避けなくてはならないでしょう。将来の天皇陛下のお姉さまというロイヤルブランドを、政治的・経済的に利用しようとする人が出てこないとは限りませんから、そういう邪な心を持つ人から眞子さまをお守りし、自身もうまい話にのらない自制心が必要になるかもしれません。