ジャニーズはアイドルの賞味期限が長い

 その流れを大きく変えたのが、2000年の木村拓哉の工藤静香との結婚だった。前出のテレビ誌記者は言う。

日本中から悲鳴が上がった伝説の“でき婚”会見(2000年)。木村の表情はなぜか終始、硬かった
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【写真】二宮和也が妻・Aさんとの「おそろいパーカー」でインスタライブ

「ライブMCでの『オレ、結婚します』という宣言は衝撃的でした。もちろんSMAPは人気絶頂期。ショックを受けたりファンをやめる人も少なくありませんでしたが、2016年の解散まで、アイドルグループのメンバーとして走り抜けることができました。

 その後、家庭の話はせず、私生活も匂わせないというキムタクふうのスタイルで、TOKIOやV6のメンバーもアイドル活動を続けながら結婚していきました。ファンに夢を与える存在であり続けなければならない以上、いわゆる“パパタレ”的な仕事は、みなさんしませんね」

 ジャニーズの結婚や奥さんの妊娠出産に関しては、毎回、世間の注目が集まる。と同時に“アイドルの結婚”に関しての議論もされるが、ジャニーズに関しては、ほかのアイドルとは違う”特徴”があるというのは、前出の芸能ジャーナリスト。

「ジャニーズのアイドルは、アイドルであり続けられる“賞味期限”がとても長いんです。40代でもアイドルという肩書きを持ち、さらに人気を持続して活躍するタレントもたくさんいます」

 アイドルでいつづける期間が長ければ、その途中で結婚、そして父親に、という人生があってもおかしくない。二宮が父親になることも結婚しているのだから、嵐ファンなら祝福の声が多いはずだと言われている。

「嵐はファンにとって手が届かない存在というよりも、家族や友達に近い存在なんです。その親しみやすさが大きな魅力のグループでした。なので本当のファンなら結婚だって家族の幸せだと思えば祝福できる。ニノがパパになり、赤ちゃんの話をしたりデレデレしている姿を公開しても、好感につながる気もします。もちろん拒否反応を起こす人もいると思いますが、これまでとは違う、大人のアイドル像が生まれ、後輩たちにもそこに続く流れができるのではないでしょうか」

 グループ卒業や脱退後に結婚をする女性アイドルと違い、時代とともに男性アイドルの結婚のハードルが低くなってきている。パパになってアイドル感がなくなるのか、はたまたパパアイドルとして活躍し続けるのか、父親になる二宮の姿にも注目だ。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉