次々と“悪事”が報じられるなか、本誌の取材でも新たな疑いが明らかになった。
「兄2人は児童相談所を通して支援施設に預けられるかもしれない。すでに小学校を転校しているけど、トラウマが残り、イジメにあうかもしれないので多くは語れない」
捜査関係者が言葉を濁しながらも「トラウマ」に触れたように、翔士郎ちゃんの兄たちも虐待を受けていたようなのだ。赤堀容疑者は碇容疑者に対して、翔士郎ちゃんに「優しくするな」「飯を与えるな」などと指示していたので、
「2人の兄はもっとやんちゃで食べ盛りなので、赤堀は厳しくしつけていたようです」(両容疑者の知人)
さらに赤堀容疑者は、
「バックにヤクザがいる」
「ボスが(監視カメラで)見張っている」
と架空の人物をデッチ上げ、碇容疑者を支配していたが本物の“黒幕”の存在が囁(ささや)かれている。別の捜査関係者が話す。
「赤堀の夫が妻の容疑について、まったく知らなかったとは考えにくい。碇から詐取した金をブランド品などに使ったと報じられたが、大半は生活費に回っているよう。家族が知らなかったはずがない」
昨春の事件後も金をだまし取っていた赤堀容疑者は、昨年9月ころ、篠栗町にあるオートロックの3LDKで月6万5000 円のマンションに、夫や3人の子どもと引っ越していた。赤堀容疑者は無職の一方で、夫は定職に就いているがそれほど高収入ではないそう。
「碇容疑者の元夫の浮気調査代のデッチ上げも、かなり綿密に計画されたようだ。共犯者がいる可能性もある」(前出・記者)
家族ぐるみの犯罪となれば、路頭に迷う子どもがさらに増えてしまうことになる。