交際していた相武紗季を連れて
長瀬の最後のドラマを楽しみにしている人物がもうひとりいる。長瀬の父だ。
離婚以来、離れ離れで暮らしている父は今年74歳を迎える現役のタクシードライバー。
「もう20年以上乗務しているベテランだよ。少し髪は薄いけど、背が高くて目鼻立ちも彫りが深いのは、息子さんに似てる。ちょっと天然ボケっぽいところも似ているかもね(笑)」(同じタクシー会社に勤務する同僚ドライバー)
3月26日、「夜勤務」だという父を訪ねたが、出勤予定日だったにもかかわらず不在。金曜日の夜といえば、タクシードライバーにとっては書き入れどきのはずだが……。
「最近、長瀬さん金曜日は出社しないんだ。“息子さんのドラマ見てるからじゃない?”って、みんなで噂しているよ(笑)。やっぱり自慢の息子さんなんだろうね。お客さんに“私、長瀬智也の父親なんですよ”って、つい名乗っちゃうこともあるんだって」(同・同僚ドライバー)
長瀬が、営業所に挨拶に訪れたこともあったという。
「だいぶ昔“息子が相武紗季さんを連れて挨拶に来てくれて”“向こうの親御さんにも会ったんだ”なんてうれしそうに話していたことあったよ。休みには息子さんと2人きりで飲みに行ったりもしているって言ってたし、仲いいよね」(別の同僚ドライバー)
実は父も、かつて息子同様に華やかな世界で活躍していたという経歴の持ち主。
「親父さんはタクシードライバーになる前、プロのレーシングドライバーだったんです。大会で何度も優勝して、アマチュア選手から自動車雑誌で特集が組まれるくらいのスター選手にまで上り詰めて。でも、結婚とほぼ同時に突然、引退しちゃったの。レーシングチームの仲間は“まだやれる”って引き留めたんだけれど、本人は“もうやりきったから”ってパッと辞めちゃってね……。智也が車やバイクにのめり込んでいるのは、やっぱり親父さんの影響なんだろうね」(前出・知人)
今回の大きな決断にも、父の生き方が少なからず影響を与えているのかもしれない。長瀬はある月刊誌のインタビューで、車とレースに夢中だった父との関係をこう振り返っている。
《自分の好きなことばっかしで、ちょっと寂しかった、でもそういうお父さんを今は“男らしい。俺もそういうふうになりたいなあ”と思う(中略)好きなことを極めたいのはお父さんと似てる》
知らず知らずのうちに“カッコいい憧れの男”の背中を追いかけていた長瀬。そのインタビューの最後は、こう結ばれていた。
《やっぱ自分が本当にやりたいことをやるって最高だよ。けっこう度胸いるけどね》