子どもの耳を見ることで将来の適性がわかる
さらに、耳鑑定にはこんな有意義な活用法も。
「子どもの耳を見ることで『この子はこれに向いている』と将来の適性がわかります。子育てであれもこれも与えるのではなく、特性に合った環境をつくり提供することができるのです」
例えば、アイドル型が専門家型にうってつけの技術職や研究者を目指したとする。飽きっぽく、何事も浅く広くですますのがアイドル型なので、その状態で専門家になってもケチョンケチョンにされてしまうだろう。
逆に、専門家型は表に出るのが嫌で、アイドル型向きの仕事(広報など)の適性はない。専門家型からは「浅っ!」と見下されがちなアイドル型だが、このタイプは流行に敏感で最先端の情報を得るのがうまい。行列のできる店に1時間待つこともためらわないタイプで、そのフットワークの軽さは長所だ。
臆病者の側面を持つ感性型が社長に担ぎ上げられれば、ストレスで参ってしまうだろうが、アーティストになれば生来の影響の受けやすさからチラッとしたことで妄想を膨らませ、抒情的な作品が作れるかもしれない。特性を生かした道へ進むと、それだけ運は開けてくるということ。つまり、適材適所だ。
「例えば、クリエイター型の織田信長は突っ走るだけ突っ走り、後処理は全部部下に丸投げしていました。無から有を創り出すときは、信長みたいなタイプがいいんです。
土台ができた後は、世間を徐々に発展させるために、戦略に長けた専門家型の豊臣秀吉が成功した。でも秀吉の戦略が世に合わなくなり、次は慎重派で感性型の徳川家康が天下を取れた。
この流れは、現代の会社経営にも通じるところがあります。信長や堀江貴文さん、前澤友作さんなどは同じクリエイター型で新しいことしかやりたくないから、安定したら早く抜けたくなってしまう。維持や継続はつまらなく感じる人たちなんです」
後藤さんによると、バランスのよいチーム作りにも役立つという。
もうひとつ、耳鑑定の特色として、陰陽五行と通じていることが挙げられる。
陰陽五行とは、生活に不可欠な「木・火・土・金・水」の素材に基づいた思想のことで、易学や風水、東洋医学の原則はすべてこの関係で説明ができるという。耳鑑定も例外ではなく、陰陽五行の仕組みを取り入れたオリジナルな分類を行っている。
また、陰陽五行は円のような関係で影響を与え合っており、基本的に隣同士は相性がよいとされている。自分によい影響を与えるタイプを知ることで、自身の運気をさらに向上させることにつながる。
「相性の悪い人同士でも大丈夫。それがかえっていい刺激になったりするのです。また、同じ形だと気が合いやすい。チームを考えるとき、パワーを上げたいなら全パターンの人を入れるとか、いろんな応用が考えられると思います」
なお、反応点はその人の体調のウイークポイントともつながるため、もんだり押したりすると体調改善、ひいては運気アップにつながる。
また、反応点は耳の形に準じているので基本的には変わらないものの、身体の調子と同じく日によって変わることもあるとか。ちなみに、ピアスの穴をあけても「運気は変わることはない」そうだが、1度あけた穴の位置は移動ができず、その位置だけ刺激を受け続ける状態になる。すると、「この刺激はずっとあるものなんだ」と認識し、もんだり押したりといった刺激に反応する力が多少鈍るそうだ。
今回は、後藤さんに8名の有名人の耳の写真を見てもらい、どのタイプに当てはまるかをそれぞれ鑑定していただいた。後藤さんは断言する。
「耳を見れば、ただちにその人のことがわかってしまいます。また、自分に当てはめれば、将来の不安も、身体の不調も解消するんです。今の時代だからこそ、耳から未来を開拓してみてくださいね」