万人ウケを狙わない西野や村本
海外志向の芸人といえば、ほかに西野亮廣(キングコング)がいる。絵本や映画で一発当てたことで「ハリウッドを倒す」とまで言い出した。
ただ、クラウドファウンディングによる上手すぎる(?)資金集めが「捕まってないだけの詐欺師」(千鳥・大悟)といじられたり、オンラインサロンの会員に批判されたりと、こちらも「賛否両論」だ。
西野の場合、お笑いよりも商売が優先されているように見えるところが叩かれやすいのだろう。
同じく海外志向を口にする村本大輔(ウーマンラッシュアワー)もまたしかり。こちらはお笑いより政治的な主張が優先されているかのようなところが、一部のアレルギーを生むわけだ。
とはいえ、こういう人たちは万人ウケを狙っていない。そこで思い出すのが、大リーグで活躍した野茂英雄の言葉だ。
「敵も味方も半分ずつですから。何をやっても悪く言う人がいる。気にしないほうがいいですよ」
野茂が渡米するときには、日本球界からバッシングされ、ファンからも「通用しない」という声があがったものだ。が、大成功をおさめたことで、そのこじらせた生き方も説得力を持つこととなった。
ゆりやんも西野も、ちょこちょこと成功を重ねていることが生き残りにつながっているのだ。