健康志向で糖質オフ食品が脚光をあびる
“美味しいものを、お値打ちで”を体現したシャトレーゼのスイーツ。それが実現できるのは、契約農場から素材を仕入れ、自社工場で生産する「ファームファクトリー」体制があるから。
「八ヶ岳山麓で、栄養と食物繊維豊富な牧草をたっぷり食べて育った牛から搾る濃厚な牛乳、契約農場と研究したお菓子に最適な卵など、原材料から吟味を重ねています。素材の品質は、地元山梨の自然の恵みあってこそです」
製造は牛乳の低温殺菌から一貫して自社工場で行うことで、高品質に仕上げる。人気上位のスイーツには、その素材の美味しさをダイレクトに楽しめるものが並ぶ。
「ケーキのスポンジは、時間をかけて焼き上げ、卵の力を最大限に引き出したもの。販売数で上位に食い込む定番人気の『無添加 契約農場たまごのプリン』の原材料は牛乳、卵、砂糖のみです」
コロナ禍でも売り上げアップ
いつ行っても新作スイーツが並んでいるのも魅力。
「毎月約15~20種類の新商品を発売しています。企画段階も含めると倍ぐらいの商品を企画しています」
'07年からはアレルギー対応ケーキ「乳と卵と小麦粉を使用していないデコレーションケーキ」を開発。アレルギーがある子どもも、家族みんなで一緒にケーキを食べる喜びをかなえた現在は、アレルギーに対応したアイスも販売している。
さらに客層に厚みをもたせているのが糖質カットスイーツの存在だ。シャトレーゼでは、業界でもいち早く'09年から糖質カットスイーツを販売。直近では’20年夏にリニューアルを行っており、通常のスイーツと遜色ない美味しさが評判。
「スイーツ作りで培ってきた『美味しさの追求』が何よりの武器。まだまだのびしろのある市場で商品開発が進んでいます」
ダイエット中の人や糖尿病などの人から支持はあつく、糖質カットスイーツの売り上げは、5年間で売り上げを約7倍に伸ばしている('16年 4月~'20年4月~12月実績)。
今年2月には、期間限定で糖質なんと86%カットした濃厚チョコショートケーキも販売され話題となった。