グループ内で格差が生まれ軋轢も
そしてもうひとり「タキニ」と呼ばれることに“納得”というタレントがいるという。
「A.B.C-Zの河合郁人さんがそうですね」
とは、前出のテレビ誌記者。
「キムタクや松潤などの『ジャニーズものまね』でお茶の間によく知られるようになりましたが、彼もかつて『滝沢歌舞伎』に重要な役で出演した経験などから、評価は高かったようです。現在はテレビで見かけない日はないような活躍ぶりです」
その河合の活躍もまた、一部で軋轢を生んでいるとも言われる。
「A.B.C-Zのほかのメンバーとの扱いに大きな格差が生まれてしまった。メンバー内に不協和音が生じているという記事も出はじめてしまいました」(前出・テレビ誌記者)
さらに、昨年彗星の如く登場したジャニーズJr.の新ユニット『IMPACTors』も、「タキニ」と言われているようだ。前出のテレビ誌記者は言う。
「グループの命名もタッキーのようです。そして今回の新作『滝沢歌舞伎ZERO』にも出演し活躍しています。Snow Manとセットで歌番組に出演してパフォーマンスするなど、やはり力を入れている雰囲気は漂っていますね」
この「タキニ現象」について、前出の芸能ジャーナリストはこう語る。
「お気に入りのタレントやグループに思い入れが加わることは、ジャニーさんにもありました(笑)。なので、間近で学んできた滝沢氏が意識せず身についている部分はあるかもしれません。実際、デビュー前までSnow ManがJr.でダントツトップの人気だったわけではないけど、デビュー後は個々の活躍にCDの売り上げも伸ばしています。A.B.C-Zも、CD売り上げなどずっと苦戦が続いていますが、河合くんの知名度アップのおかげで知れわたるようになりました。“タキニ”という意味不明な呼ばれ方をしたとしても、売れれば勝ちの世界では、正解だったといっていいのではないでしょうか」
もちろん、タッキーとしては副社長という立場から、事務所全体を俯瞰して見ていると思う。しかし「タキニ」という、やっかみ混じりの言葉が生まれるということは、不公平を感じるファンがいるということ。人気を出すための売り出しはとても重要だが、今後は「ゴリ押し」と感じられないような「うまさ」も重要だ。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉