「この仕事を始めて、私のお芝居の原点が『あさが来た』という作品だったんです。そこから『なつぞら』にも出演させていただき、今度はヒロインとして、朝ドラに帰ってこられたのはうれしかったですし、家族や親しい人を含めみんなすごく喜んでくれて。もちろん、発表になるまでみんなには内緒にしていましたが、内心ずっと言いたいなと思っていました(笑)」
3度目の朝ドラにして、憧れのヒロインの座をつかんだ清原果耶。今回『おかえりモネ』で演じるのは、宮城県気仙沼に生まれ育ち、登米で青春を送り、やがて気象予報士の夢に向かって突き進んでいく永浦百音、愛称“モネ”だ。
「宮城の方言は慣れてはきましたが難しいです。いつも方言を吹き込んだ音源をもらったらそれを聞いて、現場でも何回も確認しています。最近、ちょっとずつアドリブが言えるようになったんです。それがうれしいポイントですね」
ウクレレブーム到来!?
モネの両親役を内野聖陽と鈴木京香が演じるなど、若手からベテランまで実力派ぞろいのキャスティング。清原自身も「豪華だなと思いました」と驚きながら、撮影が楽しくて仕方ないそう。
「みなさんとお芝居をご一緒できるのがうれしくて仕方ないんです。父ちゃんとは役を通して私と内野さんの関係性がどんどん築かれていってる感じがしていて。“大丈夫か?”とか現場でよく気遣ってくださいます。お母さんは“わっ、きれい!”ってお会いしたときびっくり(笑)。まだ私が現場に慣れていないときに“甘いもの食べて頑張って”とお菓子をくださったり、優しくて美しいお母さまです」
連日の撮影で多忙な日が続く中、こんなことにハマっている。
「私、音楽が好きで、みんなで楽しめるものはなんだろうと考えたときに、ウクレレがいいんじゃいかと思って買ったんです。現場に持って行ったら、浜野謙太さんとかみんなが弾いてくれて。しかも、浜野さんは後日自分でも購入されたんですよ。しっかり現場にウクレレブームがきました(笑)。弾けるスタッフの方からゴンチチさんの曲を教えてもらったので、休日はみんなも弾いてくれたうれしさを引きずりつつ、ひとりで弾いたりしています」
もし未来を“予報”できるなら?
「自分の未来を知るのはちょっと怖いというか、知らないほうが人生楽しめるんじゃないかと思います。もし知るとしても10年後くらいの近い未来ならばいいかなと思います。あまり大きなことは言えませんが、みんなが幸せならいいな。ウクレレですか? もし10年後も弾いていたら、いまいい趣味を見つけたんだなって思います。ぜひ弾いていてほしい!(笑)」
朝の顔がバトンタッチ!
朝ドラ恒例のヒロインによるバトンタッチセレモニーに、『おちょやんの』杉咲花と『おかえりモネ』の清原が出席。プレゼント交換では、杉咲は特製デザインののれん、清原は登米の木工職人手作りのお盆を手渡し。杉咲は「お盆があるだけで食卓が豊かになると思っていたので、すごくうれしいです」。清原も「のれんって趣があって大好きです。さっそく飾りたいです」とニッコリ。
5月17日スタート 連続テレビ小説『おかえりモネ』 NHK総合月曜~土曜朝8時~ほか(土曜日は1週間の振り返り)