撮影時から一変した現在の生活
今作の撮影は、新型コロナウイルスが蔓延する以前。当時は、世の中がこんなことになるとは夢にも思っていなかった。
「こんなに自宅にいる生活も初めて。最初のころは今までの疲れが噴き出す感じで、あまり調子がよくなかったんです。でも、これじゃいけないと仕事をしていたときと同じようにスケジュールを入れるようにしました。
若い方の1年と私たちのとは、まったく意味が違う。コロナが収束して“歌ってください”と言われたときに以前と同じようにマイクの前で歌える自分をつくっておけるか、すごく不安を感じたんです」
以前からのどの状態を診てくれている医師への週1回の通院は変えず、パーソナルトレーナーとのトレーニングを増やし、ヒールを履いて歌える身体でいたいとひざを診察してくれる整形外科にも通うようになった。余分なものを食べないようウエイトコントロールも心がけている。
身体をより思いやるようになったのは、昨年逝去した志村けんさんのこともあったのだろうか?
「いかりやさんが旅立たれたときもすごく衝撃だったけど、志村さんもそう。私が志村 さんと番組でご一緒させていただいたのは、いかりやさんがお元気でいられたときなので、デビューしてから10年から20年くらいのあいだが一番多かったと思います。映画『キネマの神様』でコントではない志村さんの姿を見せていただけると思っていたので本当に残念です。いかりやさんが呼んじゃったのかなとも思いましたね。
あと、岡江(久美子)さん。今回の映画で(夫の大和田)獏さんと共演させていただいているので。最近、お嬢さんのお力もあってお元気になられているようなので少し安心しました。こんなことになるなんて思ってもみないときに撮影させていただきましたから」
こんなときだからもっと活発に元気に
昨年から続く新たな生活を経験し、改めて思ったことがあるという。
「もちろん、人混みに行かないようにとか、行動には非常に気をつけています。そのうえで、私たちの世代の人たちは、もっと活発に元気に、アグレッシブまでいかなくても努力していかないと。映画の冬子のように、元気でやれる仕事があったら、無理のないところでやったほうがいいと思うんです。
私自身、まだまだ発展途上。やりたいことがたくさんあります。そのひとつが、楽器。合唱団にいた幼いころにピアノのお稽古をしたことはあるんですが、あまり好きではなくて途中でやめてしまって。弾きながら歌えるものといったらギターみたいなものもあるかもしれないけれど、母が三味線をやっていたこともあって4年ほど前からお稽古をしています。
端唄とか都々逸とか、そういったものにも、もっと挑戦していきたいですね。それから、着物にもより興味が出てきて。草履、帯留め、かんざしなど、そういうこともすごくお勉強になっています」
ふっくらシフォン肌の秘訣は?
努力してますから(笑)。父親が東北出身で色が白いのは似たんです。そのかわり、シミとか残るものが増えるんですよ。だから、必死。ハワイに行っても泳ぎませんから。そういう日々のささやかな努力の積み重ねです。
オススメの洗顔方法があるんです。ほお紅とかのブラシがあるでしょ、それで洗顔料を泡立てるの。ジャムの空いた瓶とか広口のものに洗顔料と水を入れて泡立てる。その泡をつけたブラシで洗顔すると自分でもビックリするぐらい「あら? 今日、色が白いわね」って。
毛穴の汚れもすごくきれいになるので、ぜひやってみてください。蒸しタオルで泡を2回ぐらい取ると、きれいに汚れが落ちているのがわかるはず。見違えるほど白くなるから。
6月11日公開 映画『ブルーヘブンを君に』
(c)2020「ブルーヘブンを君に」製作委員会