「“『BG』は昨年でやりきった”という思いがあるそうです。もともと、彼は役のイメージが固定されることから、続編をやることに後ろ向きでした。テレ朝でドラマをやるのであれば、新たな作品に取り組みたかったのでしょう」(同・テレビ局関係者)
木村にしかわからない“誤差”があったのかもしれない。ただ、ここ数年は続編をやることに柔軟な姿勢を見せていた。
「昨年フジ系で放送されたドラマ『教場』に続き、今年1月にも『教場2』で主演を務めました。2019年に公開された映画『マスカレード・ホテル』も、今年9月に続編となる『マスカレード・ナイト』が公開されます。木村さんとしては、続編に出ることが必ずしもイヤではないのでしょう。ただ、来年『BG』をやるとなると、一度も経験したことのない3作目となるので、ためらいがあったのかもしれません」(前出・芸能プロ関係者)
“大御所”になった木村拓哉
自分が本当に出たいと思った作品に出演を絞っている木村。『ジャニーズは努力が9割』(新潮社刊)の著書があり、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛氏は、彼が自由に仕事ができる背景には、ジャニーズ事務所内での立場が変化したことが大きいと指摘。
「SMAP解散後、個人で活動するようになり、いまや事務所内でも大御所になりました。SMAP時代はグループの仕事がありましたし、“アイドル”としてのイメージもあるので、そこから離れた仕事はしにくかったのでしょう」
今回の海外ドラマに関しても、木村の“ジャニーズカースト”が上がったことが大きかったようだ。
「ジャニーズ事務所としても、木村さんを海外でも活躍させたいのでしょうが、やはり本人に“海外で挑戦したい”という意思があったからこそ実現したのだと思います。また、ここ2~3年の出演作の結果がよく、世間でも“やっぱりキムタクはすごい”という空気になっていることも大きい。国内で結果を出しているからこそ、事務所もバックアップしたのではないでしょうか」(霜田氏)
“海外進出”のムコウに待つものは─。