ありのままの自分になれる「特別な場所」
印象に残っているシーン
撮影で印象に残っているシーンは、いっぱいありすぎて(笑)。編集される前の映像を見たことがあるんですが、上映時間(113分)の10倍以上の長さがあったと思います。グループで活動していたときのメンバーのこと、産んでくれた両親と育ててくれた両親のこと。それぞれ頑張って生きていらっしゃるみなさんに対して映画で僕の思いや考えを語っていいのだろうかと思うこともありましたが、正直に話してしまいました(笑)。
まだ、どの部分がカットされているかわからないのですが、僕が編集されて残念だなと思うシーンは、これからご覧になってくれるみなさんも同じように感じる内容かもしれないですよね。それが、本当に申し訳ない。僕自身も残念なので、いつか監督からデータをいただいて10年後ぐらいにまた見返してみたいです。
そうしたら、当時は子どもだったなと思うかもしれませんね。同じ質問に、そのときの自分がどう答えるかも気になります。みなさんにお見せできるかは、どうでしょうね(笑)。
魂が解放される
特別な場所を初披露
ポスターにも使われている草原は、裸の自分になれる場所です。まわりを気にせず、自分の魂を解放できるような、すごく自由を感じるところ。まわりは工場地帯で、唯一、自然がそのまま残っているんです。自分だけが知っている特別な場所を友達に自慢したいという素直な気持ちで監督を連れていきました。すごくきれいな映像に仕上がっていて、よかった。草原の近くに恐竜博物館があるんです。正直に言えば、そんなに恐竜に興味はないのですが、トイレをお借りするために博物館に行くことがあります(笑)。
映画の主題歌『We're』を
韓国語と日本語バージョンで制作
映画のオリジナル・サウンドトラックをリリースしましょうという話になってから作業を始めた曲が、主題歌の『We're』です(映画本編で韓国語バージョンが、予告編映像で日本語バージョンが流れる)。劇中、監督からどうやって曲作りをしているのか聞かれたときにキーボードを触っているシーンが出てくると思うのですが、そこで弾いていたコードを使って作りました。
そのあと、映画の撮影中に僕が感じたことを思い出しながら歌詞を書いて。寂しいときも悲しいときもたくさんあるけれど、友達や応援してくれるファンのみなさん、そして家族。そういう大切な存在がいるから、僕は大丈夫だっていう感情を込めた歌詞です。日本語の曲を作るという約束をしたのがつい最近で、その約束を守れて、“オレ、よくやった!”と思っているところなんです(笑)。コロナが落ち着いたらというか、いつか実現したいと以前から頭の中にあるのが、ファンのみなさんとの飲み会。軽くつまみを食べながら飲んで、みなさんと会話する時間がつくれたらいいなとずっと思っています。